奈良山友会 山行の記録

小野アルプス

2017年11月12日(日)



< メンバー >
L.スノーマン、てくてく、yokko、ウオンテッド

< コース・コースタイム >
...

日本人は、なぞりが大好きだ。例えば、銀座、アルプスなど。

日本アルプスは、イギリス人 W・ゴーランドが名付けたものだが、それから派生して、土地の名を冠した多くのアルプスが日本各地に生まれた。
近畿でも湖南アルプス、須磨アルプスは、よくご存じの通り。
小野アルプスは、兵庫県中部に位置する、そろばんの町、小野市にある。地元は日本一低いアルプスと自慢している。
リーダーは、2年前の10月、ここに来て気に入り、計画したという。

天気予報で、雨が予想されたので、リーダーが参加者に事前確認の上、1日順延になった。
集合場所の近鉄郡山駅辺りではどんよりした空模様だったが、次第に晴れ上がり、
現地に着くころには無風快晴の絶好の登山日和になった。

スタート地点は、鴨池公園。
ここから紅山、惣山、アンテナ山、総山、アザメ峠を経て安場山、愛宕山、前山、高山と、8つのピークを12k、5時間の行程である。



リーダーのスノーマンさんが、車をゴール地点に回送し、
約半時間後に自転車で戻って来たのを待って、11時前に出発した。

しばし鴨池を右手に見て歩く。池には数十羽の鴨が羽を休めている。
その先は、近畿自然道とも重なる歩道を行くのであるが、道路工事中なので、迂回路を行く。この道は、岩倉入口で合わさる。
里山の緩い登り道になり、左手に古い石の道標がある。
右 小の町(小野町)、左 やしろ(社)などと彫られた地名を読むと、この道が歴史ある街道だったことがわかる。

この先、右に紅山の分岐がある。これを見送り、岩倉峠の分岐を右折すると、いよいよ紅山への登山道になる。
少し登ると南面が開け、足元には山陽自動車道が見える。
そして尾根に取り付くとその先は、紅山の岩稜だ。赤い色の地衣類が岩にへばりついているので、紅山という。



向かいの惣山から見ると斜度45度はありそうだった。一枚岩で、あまり凹凸がないので、
低山ながら結構高度感がある。高所恐怖症の人には向かないだろう。ましてや下りでは。
わずかなホールドや出っ張りを確認しながら登って行く。上から下って来る人も2人。

やがて、頂上に立つ。南方には、播州平野を隔てて瀬戸内海。明石海峡大橋の先には、淡路島が長々と横たわっている。



右手は加古川市の市街地。そして、東方に目を転じると、これから縦走するピークが島のように浮かんでいた。
山頂には、反対側から子連れのファミリーやワンちゃんも登って来る。しばらく写真を撮ったり、景色を眺めたりした後、惣山に向かう。
尾根に出ると、ベンチや展望デッキがあり、ここからは360度の展望が得られる。
北方から東方に掛けて、スタート地点の鴨池、更に加古川、その先には、小野市街が広がっている。





惣山は、別名小野富士。小野アルプスの最高峰である。といっても標高198.9m。200mにわずか1.1m-足りない。
頂上には3等三角点がある。ここで昼食を摂る。



食後、アンテナ山への急坂を降りる。アンテナ山と名付けられた通り眺望は利くが、ちゃちなTVアンテナ2基が立っている。
この山は日当たりが好いので、ハナニラの薄紫の花、兵庫の県花ノジギクの白い花が、陽だまりに沢山咲いていた。
また、モチツツジやヤマツツジの返り花も見られた。

展望が好いのはここまで。もう1つの総山を過ぎ、アザメ峠の地蔵を拝した後は、近畿自然道を少し下り、右に斜面を登って行くと安場山。
藪を3mほど掻き分けた先に4等三角点があった。

次の愛宕山は特徴なく過ぎ、NTT中継所のある前山のベンチで小休憩を取った。
マイクロウエーブの電波塔があり、こちらの方がよっぽどアンテナ山にふさわしいねと話し合った。

最後のピークが高山。歩いて来たピークの中では一番低い127.1m。「なんで高山やねん!」と突っ込みたくなる名前である。
しばらく下るとすぐにゴールの白雲谷温泉ゆぴかの広い駐車場に着いた。

実質的山行はここで終了。好天の日曜日とあって、途中多くのグループや単独行者に出会った。
低山ながらも眺望が好いので、小野アルプスと称した所以だろう。
道標や登山道も地元のグループのボランティア活動でよく整備されている。

白雲谷温泉は、カルシウム、ナトリウムを含んだ塩化物低温泉で、少し塩辛い味。
比較大きい施設であるが、カランも浴槽も一杯の大盛況である。

約1時間後、帰途に就いた。西宮名塩の渋滞区間も比較的早く抜けて、
集合地の近鉄郡山駅には、ほぼ予定通りの7時前に着き、ゆったり、まったりとした秋の山行を終えた。




文:ウオンテッド、写真:スノーマン、てくてく、yokko