奈良山友会 山行の記録

台高 赤ゾレ山・木梶山
木原谷
―沢登りー

2015年9月6日(日)



< メンバー >
 L.くぅる、東丸、ゆう

< コース・コースタイム >
キワラ滝展望所駐車場7:40 - 木原谷右股入渓場所8:50 - 赤ゾレ池11:30 -
赤ゾレ山11:40 - 馬駆ヶ辻11:50 - 木梶山12:55 - 林道…キワラ滝展望所駐車場14:15


トレーニング最終回は、京都・金毘羅山でクライミングの予定でしたが、雨予報の為、
場所を台高・木原谷沢登りに変更となりました。

「雨が少しでも遅くなりますように」願いながら・・スタート。
渓谷沿いの林道を1時間余り歩きます。
ウォーミングアップになります。



2度目の沢登り、今日はしっかり周りの景色を眺めようと思います。
澄んだ水と苔むした岩の静かな沢に入ります。
沢靴で足裏の感覚を掴みながらゆっくりと進みます。
沢は倒木が多く、くぐったり乗り越えたりでアスレチックコースのようです。

 

童心にかえり心が躍ります。
そしてお待たせ~とばかりに、背丈を越す高さの岩壁が登場。
「行ける?」「行かねばならぬ」頭の中で弱気と強気がぐるぐる回ります。
ガンバレ~!ワタシ



水中の足の置き場を見据えながら乗り越えます。
でも「これは無理~~」の岩場では、リーダーがお助けロープを出して下さいます。
ありがたく・・すがりました。
鳴滝に着きます。休憩をとりながら、どのルートで巻くのかな?と考えます。



右岸を巻きます。滑りやすい急斜面を登ります。
リーダーの足が一瞬止まりました「ヘビや」。
ヒヤリ・・私、干支は巳年なのに大の苦手です。
滝の上に出ました。

 

木々の緑のグラデーションが鮮やかで、曇っていても森の中が明るく感じます。
清らかな水の流れはたおやかで、歩く毎に日々のしんどさを忘れさせてくれます。
この美しい景色を目に焼き付けようと思います。

 

 

沢の分岐ではリーダーが遡行図を確認し正しい方向に導いて下さいます。
登りつめた沢から離れ、道なき急斜面を苦戦しながら上がり稜線に出ます。
リーダーご夫妻はどんどん登られますが、情けなや~私はずるずると落ちる~。
四つ這いになって、木の根があれば掴んで一歩一歩上がります。
「一人でできたもん♪」新人にはこれも成功体験、嬉しいものです。
しばらく進むと赤ゾレ池が現れました。神秘的です。池はハート型に見えます。

 

池の周りは箱庭のように整って美しく、3人で眺めるこの時間はとても贅沢です。
ススキで覆われた緩やかな斜面を登り赤ゾレ山に着きました。
一気に視界が開けます。
頂からは降雨の中でも台高の峰々の眺望に恵まれて、いつまでも見続けていたい気持ちです。
赤ゾレ山は高見山から明神平方面への縦走路にあり、いつかこのルートを歩いてみたい。
(それまでに読図をマスターしなければ・・)



小降りだった雨がいよいよ本降りになってきました。下山です。
尾根の広がりに踏み跡を確かめながら馬掛ヶ辻まで進み、方向を90度変えて進むと木梶山に着きました。
「この山は一般縦走路から離れているからなかなか来ないよ」と教えてもらいます。



木々には赤テープの他に「登山道」と印字されたテープがあちこちに巻かれています。
ブナやヒメシャラの原生林の中を下ります。
美しい木立です。紅葉や霧氷の頃はさぞキレイでしょう。
でも一気に急斜面を下るので緊張の連続です。
所々で開けた眺望があり、今朝登ってきた木原谷を左側下手に見ながら下山です。
復路の林道歩きの頃には雨も一時やみ、道中の滝見物を楽しみながら駐車場に戻って来ました。

たかすみ温泉に立ち寄り、木の香りただよう温泉で心も体もほぐれました。

夢が叶ったと思ったら、次の景色を見たいと願い、
これ以上の感動なんてありえないと思っていてもあっさり上書きしてしまう。
山では自然の厳しさと自分の無力さを痛感します。

親と山を歩く事が恥ずかしいと思った思春期の頃。
職場のワンゲル部でユーレイ部員だった頃。
「チャンスの神様」を蹴落してばかりだった私が、「チャンスの神様」を掴んでみたいと思えるようになりました。
ご教示くださり、ご指導くださる山師匠の皆さまに感謝いたします。
自然の奥へつながる瞬間を求めて、限界を決めつけず自分のペースで一歩ずつ歩んでいこうと思います。
これからもよろしくお願いします。


文:ゆう  写真:くぅる