奈良山友会 山行の記録

厳冬期の北八ヶ岳
根石岳・東天狗岳

2015年1月23日(金)〜24日(土)



<メンバー>
L.pike、ウォンテッド、スノーマン、なべちゃん、シリウス

<コース、コースタイム>
<  1月23日(金) >
大和郡山6:00 − 10:30唐沢鉱泉・桜平分岐11:30 − 
12:15夏沢鉱泉12:45 − 14:15オーレン小屋14:30 − 15:05夏沢峠15:25 − 15:50オーレン小屋15:55 − 16:30夏沢鉱泉

<  1月24日(土) >
夏沢鉱泉7:10 − 8:15オーレン小屋 − 8:45夏沢峠8:50 − 9:50箕冠山 − 
10:00根石岳山荘10:15 − 10:30根石岳10:40 − 11:15東天狗岳11:25 − 11:50根石岳11:55 − 
12:00根石岳山荘12:15 − 12:25箕冠山12:30 − 13:05オーレン小屋13:15 − 13:45夏沢鉱泉15:00 − 
15:45唐沢鉱泉・桜平分岐 − 21:25大和郡山


はじめての本格厳冬期の冬山登山で、自分の体力や技量で本当に申し込んで大丈夫なんだろうか? 
いやいや、行けそうな日程で厳冬期に魅力的な山出しはめったにないに違いない。
と勝手に決め付けチャンスや〜と思い申し込みました。

リーダーのpikeさんに申し込みを受諾して頂くとともに、
必要な装備について参考になるHPの紹介やきめ細かくアドバイスしてもらいました。(感謝!!)
そして極力アウトレットをこまめに確認しながら1ヶ月かけて揃えました。
それでもかなりの出費。(冷汗!)
でもこれも楽しい。
そしていよいよ出発当日。
遠足の日の子供のように興奮して眠れない。

23日当日、郡山にAM6:00に集合し、参加メンバー5名で出発!!
渋滞もなく10:40頃に余裕で唐沢鉱泉と桜平の分岐に到着。
ここに宿泊する夏沢鉱泉の雪上車がAM11:30に迎えに来る。
ところが駐車場所を探している間にpikeさんの車がスタック。
私はこのような場面にはあまり遭遇したことがないが、さすがpikeさん、スノーマンさんは手慣れたもの。
タイヤを外しチェーンを巻いて無事に脱出。
そして間もなく雪上車到着。



参加メンバー全員が雪上車初搭乗。
乗り心地はジェット気流に巻き込まれた飛行機、はたまたロデオか。
おまけに大きな鹿が、雪上車の目の前に現れ、かなりの距離を先導してくれたり(単に逃げていただけかな?)、
遊園地のアトラクションのようだ。
約30分ぐらいで夏沢鉱泉に到着。



今日は泊まるだけでさぁ宴会と勝手に思っていたら、pikeさんから「さぁ夏沢峠まで散歩」との言葉。
やはり甘くなかった。。。 
私は12本アイゼン装着はほとんどしたことがないため、個人レッスンを兼ねてアイゼンを装着。
pikeさんもお手本を見せて頂くため装着して頂いてスタート。



アラフィフの3名以外は、オーレン小屋までで、夏沢鉱泉に戻る。
一足先にほっこりするとのこと。
ほぼ同い年の3名は夏沢峠まで散歩。

道中pikeさんから「散歩と言ったが、真の目的は2つあるんだよ」と。
ひとつは(前述の通り)私の12本アイゼンのアドバイスと慣らし。
もうひとつは翌日のルートの事前確認とのこと。

実際ルートについて帰路で確認。
散歩出発前に夏沢鉱泉の人に箕冠山に行く最短ルートを確認すると、オーレン小屋のすぐ横のルートが最短と教えられた。
しかし、下見では午後にも関わらず全くトレースもない。
雪もかなり積もっており時間制約もある中でこのルートはリスク大。
翌朝もトレースがなければ夏沢峠経由のルートを選択せざるを得ない。
小屋の従業員等のアドバイスを鵜呑みにするだけでなく、自ら確認する重要性を痛感した。

そして下見を兼ねた散歩から小屋に戻ったのが16:30。
ウォンテッドさんが、お出迎え。
ご苦労さんと日本酒のカップを差し出してくれた。
一口飲ませてもらい、「うまい!!」夕食が楽しみ〜!
皆ひと風呂浴びて、夕食の時間。
さぁ飲むぞ。

 
 
思った以上の品数のおかずと猪肉入りの鍋。
美味しかった〜。
お酒やつまみの持ち込みもOK。
スノーマンさんは下戸なのに全くそのことを感じさせず皆で大騒ぎ。
特に小屋の広間にある大型TVでサッカー アジアトーナメントのUAEとの試合もあり、
ウォンテッドさんがTVの松木以上の適切な解説と応援で大盛り上がり。



消灯の時間が過ぎているにも関わらず大声を出さないことを条件に、小屋の方も一緒にTVで応援。
(でも思わず声はでてしまうよね〜)
ということでなべちゃん差し入れの2Lの日本酒をはじめワインボトル一本、ウィスキーなどなど全て空っぽになりました〜。




個室部屋に戻り皆で、明日にそなえてルート確認。
さあ、明日に備えて寝るぞ〜。
寝具も清潔で湯たんぽも準備されており布団の中はホカホカ。
とても快適に寝ることができました。

そして24日はさすが晴れ男のpikeさん。
超が付くほどの快晴!! 超ピーカン!!
箕冠山〜根石岳山荘まではほとんどトレースが無いのでスノーシュー(レンタル)3名、わかん1名(夏沢峠〜)、つぼ足1名で登山開始。



夏沢鉱泉から夏沢峠までは樹林帯のなかを黙々と歩く。
夏沢峠からは照り返しも強くなってきたのでここで全員サングラスあるいはゴーグル着用。



私はスノーシューレンタル組。
さすがに沈み込みはほとんどなくその効果を実感することができたが、
なべちゃんはレンタル時に一緒に付いてきたストックがどうもなじめず結果としてわかんの方が使いやすいとの感想でした。



夏沢峠から箕冠山の樹林帯を抜け根石岳山荘にかけて一気に景観が広がり、目の前に根石岳が姿を現す。
根石岳小屋から根石岳への稜線は風が強く雪も飛ばされている状態。
根石小屋でメンバー全員アイゼンを装着。

 

私にとってはアイゼンワークや昨日のpikeさんのレッスンの成果を試す本番がキタ〜。
軽アイゼンより断然刺さる感じがする。
ほとんど新品だから当然か。
 
間もなく根石岳山頂に到着。
南八ヶ岳の景観を楽しみながら少しだけ立ち休憩をしたのち東天狗岳に向かう。

 

根石岳から東天狗に向う下りでpikeさんから、
稜線の端の方は雪庇になっている場合もあるので近寄らないように、アドバイスをもらう。
昨日マンツーマンで教えてもらったキックステップを意識しながら下る。

いよいよ東天狗岳が近づく。
登りがきつく感じる。
根石側からの登山者はほとんどいない。
トレースもほとんど無く、強風で積雪が舞い上がって頬を打ちつける。
バラクラバ(目だし帽)の有り難さを知る。
傾斜がきつくやわらかい雪の場所を踏みしめて登ろうとすると足元が崩れる。
あせらず何度か蹴り込んでステップを作り登る。
しんどいが、いろいろ考えて登るのも楽しかったと、今は思えるような気がする。

 

そしていよいよ東天狗山頂に到着!!
北アルプス、南アルプス、乗鞍岳、南八ヶ岳、美しい〜。絶景〜!!
そして昨年山行で登った御嶽山が噴煙とともに見える。
自然にはかなわない。

 

いつまでも見ていたいが厳冬期の山頂はそれを許してくれない。
自然の雄大さに感激しながら、さぁ下山。

いきなり両サイドが切れ落ちている急な下り稜線。
登りの時は怖さを感じなかったが、正直怖い。
登りは体力で乗り切れるが、下りは技量が必要と本で読んだことが頭に浮かぶ。
気を引き締めねば。



根石岳への登り返しがきつい。
強風に時折よろめきそうになりながら踏ん張る。
さすが山友会の先輩たちはバランス良く軽快に歩を進めている。
特に先頭のウォンテッドさん早すぎ! すごい体力に関心してしまう。
少しづつ距離が離れていくが、あせらず自分のペースで進む。
きれいな景色に支えられ根石小屋に到着。

ここでアイゼンを外し、少し休憩しながらスノーシューに付け替える。
箕冠山からはオーレン小屋横に抜ける樹林帯の最短ルートで夏沢鉱泉まで下る。
根石岳小屋の人が夏沢鉱泉からトレースをつけてくれていた。



もくもくと約1時間の下りだが、もっと長く感じた。 
そして夏沢鉱泉小屋に到着。
雪上車が来るのは15:30ぐらいの予定とのこと。
1時間ぐらい余裕があったので風呂に入りながら素晴らしい山頂からの景色の余韻に浸った。

そして予定より早く15:10分ごろ雪上車到着。
慌ただしく雪上車に乗り込み、おおきく揺さぶられながら夏沢鉱泉を後にした。



厳冬期の雪山デビューとしては天気に恵まれすぎたかもしれないが、
私にとっては冬山の実践編として最高の訓練の場でした。

このような機会を与えて頂いたリーダーのpikeさんはじめ、
ご一緒させて頂いた皆様本当にありがとうございました。


文:シリウス  写真:pike・スノーマン・シリウス