奈良山友会 山行の記録

台高
小処温泉~竜口尾根~又剣山
2組に分かれての山行

2014年9月18日(木)

< 南組 >                       < 北組 >
 

< 合流時 >


< メンバー >
 南組 : L.サンキュー、リギ、yokko、リンリン  4名
 北組 : L.pike、からさわ、えみーる、miichan、ウオンテッド 5名

< コース・コースタイム >
小処温泉登山口7:55 - 8:45休憩地8:55 - 9:05稜線 - 9:15木和田分岐 - 
10:15笙ノ峰10:35 - 11:20合流地点(昼食)11:55 - 12:55五兵衛平13:08 - 
13:25丸塚山13:35 - 14:05又剣山(1377m)14:15 - 14:35登山口


ー 記 -

 登りたい山、歩いてみたいコース、誰にでもそんな思いはいくつかあるだろう。
小処温泉から竜口尾根を通って又剣山へのコースは、その1つである。
又剣山を初めて知ったのは、奈良交通のバスハイクで、「またつるぎ」と読むのを知らずに「またけんやま」と読んで申し込んだ。
また、竜口尾根は「たつくち」ではなく「りゅうご」と読む。
台高、大峰山系の好展望コースである。
 前々から「一度歩いてみたいね」といっていたのが、ようやく実現することになった。
日帰りでは1日のコースが長い上、スタート地点とゴール地点が離れ過ぎていることで、車を回送デポするにも時間がかかることなどから、
メンバーを2班に分け、合流地点で互いの車のキーを交換することで、上記懸案を解決することになった。

 この手は過去3回試みている。
1回目は、会山行・高見おまけ(L.ha-min、高見山大峠~明神平)。
2回目、3回目は、自主山行の鈴鹿(L.pike、鈴鹿峠~油日岳)、同じく鈴鹿(L.pike、安楽越~鈴鹿峠)の山行時。
事前に双方が十分打ち合わせをしておく必要があり、ずさんだと行き違いになる恐れがある。
しかし、合流地点で再会するのは感動的である。

 当初、4人しかエントリーがなく、2人、2人では寂しいと思っていたが、急に申込者が増えて総勢9人となった。
逆にリーダーは班分けで悩んでいたが、最終は住居地で分けることに決まった。
それが上記のメンバーである。

 さて、北組は奈良市、生駒市に住む4人(+1人)で、近鉄新大宮駅前で5時35分に集合し、pikeさんの車に乗車した。
途中1人を天理で拾い、南組とは上北山村道の駅で合流するという段取りである。
途中車内から連絡すると、南組は5分ほど先行している。
 顔を合わせて間もなく、南組は又剣山登山口に、我々は小処温泉登山口に向けて分かれて行った。
合流地点での再会を楽しみにして。

 南組はスタート地点の又剣山登山口の標高がかなり高所にあり、おおむね下りコースなので、断然楽である。
miichanは又剣山から北上すると思い込んでいたため、車内でさんざん迷った結果、当初の班分けどおりで行動することになった。

 小処温泉はきょうは臨時休業とかで閉まっていた。
少し下の空きスペースに車を停めて、登山の支度にかかった。
登山口は温泉の向かいから始まる。

 

ガラガラした足場の悪い杉の植林帯の中をジグザグを切って登って行く。



林道を2度横切り、一部は林道を通って小広い台地に出た。
登山口からほぼ1時間なので休憩することになった。

腰を下ろすのに手ごろな丸太が数本端っこに転がしてあったので、そこにザックを置き座ろうとしたところ、
何かが動く気配がして隙間を見るとマムシがいた! 
危うくお尻を噛まれるところであった。



 斜面を登り、林道を少し進むと木和田分岐に出た。
これからは稜線に沿う西大台に続く逆峠への登山道である。
行く手左には小橡谷を隔てて、大台ドライブウエイが望まれる。



周りは自然林の明るい風景が展開する。
等高線に沿う形で緩やかに登って行く。



からさわさんは最近入会されたのでまだなじみが薄く、pikeさんが時々インタビューした。
本格的な岩登りをされていたそうで、滝谷、一ノ倉沢など登攀されたそうだ。

 途中崩壊地の支尾根を横切るところで、笙ノ峰を目指して急な斜面を登る。
車内の弱音とは裏腹にmiichanは元気で、真っ先を切って頂上に向かう。
 笙ノ峰は標高1316.9mで三角点が設置されている。
ここで集合写真を撮り、しばらく休憩する。



 ここからは尾根筋を忠実に行くが、うっすらとした踏み跡がところどころ消えたり、
支稜が分かれているところもあって慎重にルートハンティングする必要があった。
雨天やガスの出たときは道迷いに合う恐れがある。
風か雪のせいか、大きな倒木が行く手を妨げていた。

笙ノ峰からの下りで、南西方面が開けたところがあって、大峰山系の山座同定をして、
「あれが釈迦、大日」、「こちらが行者還」だの言い合った。
遥か南方に1週間前に歩いた行仙岳の山並みが、特徴のある笠捨山からの繋がりで認められたのが嬉しかった。

 

 アップダウンを繰り返し、竜口尾根がだんだん近づいてくる。
前方の斜面が広範囲に崩壊している。



竜口尾根への折れ曲がり地点の斜面を左に回り込んで登って行くと、上の方からリギさんを先頭に下って来る南組の姿が見えた。
yokkoさんが手を振っている。
リンリンがいる。
サンキューさんがラストを下りてくる。
地図で確認するとほぼ中間地点だ。



時間的には早かったが、ランチタイムにしようということになった。
 週間予報が良い方に外れて明日くらいまではいい天気だそうだ。
しかし、吹く風は冷たく、本格的な秋の到来を思わせた。
リンリンの手作りのサンドイッチが回ってきた。
「おいしかったよ。」

 南組はこの後は殆ど下り気味で、小一時間速く集合地に着けると予測された。
しかし、我々北組は逆にこれから先アップダウンが続く。



休憩後、集合地での再会を約して、北と南に分かれて行った。
しばらくは緩やかな気持ちのいい尾根を行く。
風がなければポカポカして暖かい。
楽ちんなのはここまで。



後は小ピークを越えるたびに急登、劇下りの繰り返しで、それまで威勢の良かったmiichanの口数が少なくなった。
えみーるさんは黙々と歩く。



 五兵衛平は平というほどもなく、丸塚山が大きなボリュームで前方に見えて来る。
名前から想像していたのと違う印象で、又剣山と取り換えた方がよいように思った。

 



午後になると雲が広がって、空気が冷たく感じられた。
今回の山行最後の登りを登り切ると、1377.2mの又剣山の頂上に着いた。



東北方に東ノ川の谷を隔てて大台ケ原の台地や、岩壁が望まれた。

 

 寒いので集合写真を撮ってさっさと下山にかかった。
途中開けたところからは、これまで越えてきた竜口尾根、笙ノ峰を高まりとする尾根が見えて、
南下したコース採りはしんどい分達成感があった。

 

 ほどなく林道の登山口に着いた。
実質的な山行の終わりである。



林道途中の展望台から大峰山系の展望を眺め、車でも長い林道を下りに下って、集合地の上北山村の道の駅に向かう。

すでに南組は到着していたが、途中道を誤り、1時間ほどロスタイムがあった由。
時間調整をしてくれたおかげで、お待たせ時間が少なくて済んだ。

薬師の湯は故障とかで臨時休業。
それで、入之波温泉に変更した。
小一時間ほど入浴時間があるのがありがたい。
こちらの方が温泉らしくていい。
きょうの泉温は少し低めで、中々体が温まらなかったが、さすが温泉、湯上がり後もホカホカしていた。

 温泉の休憩所で清算をし、ここでまた南北組は別々に、元の車に乗車して、それぞれのスタート地点に戻るべく、
ややたそがれ始めたR169を下って行った。


 文:ウオンテッド  写真:pike・サンキュー・yokko