奈良山友会 山行の記録
(今回は新企画。 レポーター2名による競作です。)

比良山系と高島トレイルの好展望台
白倉岳
白倉岳連山を歩く

 2014年5月8日(木)



< メンバー >
 L.pike、リギ、タンタン、ウオンテッド

< コース・コースタイム >
 栃生8:15 − 10:05南岳 − 10:25中岳 − 10:50白倉岳(昼食)11:25 − 11:45烏帽子岳 −
   12:45松本地蔵 − 13:20西村井登山口 − 13:50杤生登山口


 「急ですが、来週8日、山に行きませんか?」pikeさんからのメールが届いた。
当然否やはない。
 折り返し、「どこか行きたいところは?」それに対し、「白倉岳か芦生の下の谷」とリクエストした。

白倉岳は数年前から温めていた山。
下の谷は2年前に歩いた。
4月の山出しの時にいくつかの候補に挙げた内の1つである。

芦生は京大演習林なので、会山行で行くのはまずいと断念した経緯がある。
 さて、連休明けは好天が続き、きょうも朝は少し冷え込んだものの、五月晴れと呼ぶにふさわしい天気である。

高の原駅のいつもの待ち合わせ場所の陸橋下を定刻6時30分に出発し、
予定より道中がはかどって、栃生登山口を早くも8時15分にスタートした。



 登山地図に急坂とあるように、いきなりの急登である。



スギ、ヒノキの針葉樹に混じり、広葉樹の新緑が目にすがすがしい。
登山道は主稜から派生する支尾根を忠実に登って行く。

赤テープはそれなりに着けられているので、道を間違うことはない。
 随分上がったところで、少し盛りを過ぎたタムシバが咲いていた。
その先ではオオカメノキが、丸い葉の上に白い花の塊を付けている。



登るにつれて風も快く感じられ、トップを行くpikeさんの適度な速度と相まって、息が上がることもなく、汗をかくこともなく楽に登って行ける。
 上部の空が透けて見えるころ、主稜の南岳が間近になり、1ピッチで主稜の一角に着いた。

ここに新しい「びわいちトレラン・コース」の折曲がり点を示す標識があった。
この地点を少し下った、南岳との鞍部にシャクナゲの群生地があり、丁度今が見ごろの花盛りである。
これを目の前にして、その美しさに一同歓声を上げるほどだった。

 

 地元の呼称、白倉岳連山とは大袈裟だが、南岳を過ぎ、次の小ピークを下って登り返せば、
樹齢何百年にもなろうかという大杉がある中岳の頂上である。

幹は2mを超すあたりで左右に分岐し、右は大きくねじ曲がってその先の幹は枯死。
左は今も元気に空に向かって樹幹を伸ばしている。



 この山頂から白倉岳までは一投足の距離であった。
途中、右手の急峻な支尾根は、目を見張るほどのシャクナゲの大群落で覆われていた。

 白倉岳の標高は949.9m。
950mにあと10cm足りない。
山頂でお決まりの集合写真を撮った後、11時前と時間は早かったが、昼食タイムとなった。

 約30分後、ようやく芽吹き始めたブナやミズナラの自然林の中を、小さなアップダウンを繰り返しながら、烏帽子峠に着いた。
古い道標があって、左に小川集落に下るか細い道が認められる。
この峠から烏帽子岳はすぐ。

この頂を踏み、緩やかな尾根を下ると、主稜とそれから分かれて西村井へ下る分岐点になる。



最初に見かけた「トレラン・コース」の分岐点を示す標識があった。
コースはそのまま主稜を行くが、西村井へは右手の登山道を下る。

 主稜に出てからは、始終、左右の木の間隠れに、高島トレイルの山々や比良の山並みが眺められたが、高島の山々とはお別れである。
 地図では等高線が詰まっているが、道がジグザグに切られ、比較的勾配は緩やかだ。



途中から尾根をまく道になるころ、斜面にヤマツツジの朱色の花も見られた。
また、わずかながらイワカガミの咲いているところもあった。



 下るにつれ、新緑の色合いが濃くなり、松本地蔵の小さなお堂を過ぎて、やがて植林帯になる。

林道が現れると、西村井の登山口はわずかな距離であった。
ここで、アスファルト舗装の安曇川左岸の道路を歩くこと約30分で、車を止めて置いた栃生の登山口に帰り着いた。



 予定より随分早く下山したので、朽木温泉てんくうにはゆっくり浸かることができた。

1時間余り朽木温泉で過ごし、帰り道も渋滞なく通って、出発地の高の原駅前には5時30分ごろに着いて、念願だった白倉岳の山行を終えた。


文:ウオンテッド  写真:pike、リギ