奈良山友会 山行の記録

北アルプス
常念岳
春山登山

2014年5月3日(土)〜5月5日(日)



< メンバー >
A班 L.山の家、マークン、軟弱 
      B班 pike、点の記、なべちゃん、スノーマン

  < コース・コースタイム(B班先行組) > 
5月4日 7:10駐車場 − 7:35一ノ沢登山口7:45 − 11:00胸突八丁 − 12:40常念乗越13:35 −
15:10常念岳15:35 − 16:35常念小屋前 − テント泊

5月5日 テン場6:50 − 7:35胸突八丁 − 9:20一ノ沢登山口

 
 当初の計画では中房温泉から燕岳往復となっていましたが、訳あって急遽、一の沢〜常念岳往復に変更。
理由は後ほど。

 メンバーは近鉄山田川トヨタレンタカー店に11時に集合。
 レンタカーはリーダー肝いりの車。
県内にはなく、京都府にあるということで、奈良県に一番近い山田川営業所に配車していただいた。
9人乗り商用車バンというシロモノ。
荷物も人もどっさり乗ります。
 多くの宴会装備品も余裕で積み込めます。
まだまだ余裕がありました。

おまけに利用料金が乗用箱バンに比べ6割位です。
たしか今回の山行は全て込み込みで1万円弱だったかな?。
 ただ難点は、運転席、助手席以外の座席の前後の巾が少し短く、足の長い男性諸氏は足の置き場に苦労していました。
この車は後部座席の人は荷物並です。
しかし、みんなで場所を交代しつつなんとか目的地まで辛抱出来ました。
全員この値段には文句は言えんと。

 連休の後半で道路は名古屋を抜けるまでは渋滞。
最初の行程を変更して、R163から上野ICへ、名阪国道、東名阪、名古屋高速、名神、中央道、長野道と乗り継ぎ、安曇野ICで降りました。

近くのスーパーで翌日の行動食とアルコールとをゲットし、予定よりも2時間近く遅い到着となりました。
 日も落ち、いざ中房温泉テン場へ続く道を進めていると、行く先に何やら赤色灯を回したパトカーとお巡りさんが立っています。
つい数時間前にこの先の道路で崖崩れがあり、通行止めですとのこと。
今し方作業のショベルカーが現場へ急行したところですとの説明。 
  
 通れないんなら仕方がないな、明日には通れるだろうと、梓川支流の堤防の空き地でテントをはるべ〜。
リーダーうろ覚えの場所を探すも暗闇でわからず、適当な空地を見つけ談笑テントを設営した。
私は初めての談笑テントの体験で、なるほど中は広く、天井は高く、宴会には好都合のテントでした。



ただ夜が更けてくると風が吹き込み中は少し寒かった。
真冬であれば暴風対策が必要かな。

 皆さんが手分けして調整してくださった、野菜の具だくさんの豚シャブをたらふく食って、アルコールも入り、
皆さんご機嫌で明日の燕を夢見て就寝と相成ったのです。
 空には明日の晴天を約束する満天の星が見られました。

 翌朝、雲一つない空で快晴です。
幸先がいいぞー、元気が出ます。

 目が覚め回りを見渡すと、テントを設置した極近くに民家があるではありませんか。
よくもまあ警察に不審な集団として通報されなくって良かったね〜。
昨晩は暗闇で周りの状況がよく解らなかったので仕方がないか。

 昨日の豚シャブの残り汁にうどんを入れて朝食としました。
 早々にテントを撤収し、近くのコンビニで行動食を購入した際に、崖崩れの情報をそれとなく確認すると、道路の復旧には数日かかるとのこと。
全員あ然。
緊急避難的に中房から下へ帰る人のみ通行が認められたとのこと。
これでは燕を諦めざるをえません。
 相談の結果、隣の常念岳への登山になったのでした。
レベル的にもそれほど難易度が上がる訳でもないし、経験者もおられるようで私的にはどちらも未経験だったのでOKでした。



 30分足らずで常念岳入り口の一の沢駐車場に到着。
駐車場は人気のある山だけにほぼ満車に近い状態でした。

 早々に身支度し出発します。
私以外のメンバーのリュックは一回りも二回りも大きい。
 皆さんに荷物のご負担をおかけし申し訳ない。

 7:30頃駐車場を出発。目の前に雪を被った山が見える。
 A班、B班に分かれて出発。
 最初の内は登山道に雪も無く、樹林帯の中を黙々と進む。
徐々に積雪が見られるもアイゼンを付けるほどでもない。
樹林帯を抜ける頃には積雪も多くなってきた。



突然目の前の視界がぱっと開ける。
目の前に日の光を浴びて真っ白に輝く一の沢が尾根上まで見渡せた。 



 アイゼンを装着し、息が上がらないよう、ゆっくりゆっくり登っていく。
このあたりはまだ傾斜も緩やかで登りやすかった。

 11:00頃胸突き八丁の前までやって来た。
今までの傾斜から急に斜度が険しくなり、ピッケルをしっかり進行方向雪面に突き刺し、アイゼンとピッケルを頼りに登っていく。
 初めてピッケルの必要性を感じた斜度でした。
ストックではとても不安で登れそうもない。
スリップした時のことを思うと何となく恐怖感がある。
もっとも斜面の下部は傾斜が緩くそこで滑落は止まるであろうし、斜面に大きな岩もないので、岩に頭をぶつけることもなさそうだ。
でも慎重に、慎重にスリップしたらすぐに落停止姿勢が取れるように頭に思い描きながら登行していった。
ゆっくり登っているにも係わらず、息が上がってしまう。 

 13:00登ること1時間余りでやっと常念乗越に到着。
目の前に槍ヶ岳、穂高連峰が目の前にどーんと飛び込んで来た。

 
 
 私以外のB班の元気組は1時間も前に到着し、テントの設営も終わって私を待ってくれていた。



ザックをテントにデポし、最小限度の荷物で常念岳の頂上を目指した。
 14:30に頂上到着。
本来登る予定のはずであった燕岳も遠くに望めた。
 B班のメンバーで記念写真を撮った後テン場に下山した。

  


 A班は時間の都合で頂上まで行かずに常念小屋前のベンチで宴会中。
 1時間ほどくつろいでいた。
皆さんビールが美味そう。
私はお茶でカンパーイ。

 槍の穂先が何ともいえず綺麗。
今現在あの穂先に登っているアルピニストもいるんだろうなー。



 気温が低くなってきたので、各班のテントごとに夕食を取った。
何食ったか忘れました。
準備してくださった方ごめんなさい。
 お腹一杯になり、景色もすばらしく満足のいく一日でした。
 翌日の天候はなんとなく怪しそう。
早朝下山のため早々に就寝。

夜半はテントが飛ばされないかと思うほどの強風が一晩中吹き荒れていた。
朝テント周辺はわずかな積雪が見られた。
テント撤収後、下山開始頃にはぽつぽつ雨が降り出した。

 胸突き八丁の下りは、登り以上に恐怖感があった。
以前アイゼンワークで教わった足の運び方を思いだし、膝を少し折り、腰を落とし、最大傾斜線に向けて靴を踏み出す。
この降り方はアイゼンは良く効くが、足の大腿部の筋肉にやたらと負担がかかる。
堪えきれなくなりつい足を斜めに出してしまいがちだ。
一瞬スリップしてすぐピッケルを雪面に胸前で押しつけ止まった。
図らずも滑落防止のおさらいをしてしまった。
雪の状態も柔らかく、私でも易々と止まることが出来た。
これが堅い凍り付いた雪面だとおそらくよほど練習しないと止まらないであろう。
やっとのことで胸突き八丁を降りきり、斜度の緩い斜面になった。
その頃にはしっかり雨模様となっていた。

 程なく登山口の登山指導センターの小屋で休憩。
雨具の整理をしている際にカメラを椅子の下に落としたのに気づかずにいた。
幸いにも後日連絡を取ったところ親切な方が小屋番の方に届けていただいていたおかげで1週間後に無事に届いて、
貴重な山行の記録が失われずに済み大変嬉しかった。

 帰路、結婚式もされるほどの豪華ホテル?の日帰り入浴でさっぱりし、全員無事奈良に到着した。

 計画をしていただいたリーダー、食材をいろいろご用意いただいた方、テントを担ぎ上げていただいた強力のメンバー、
色々お世話になりありがとうございました。
帰り際、天の記さんのリュックを持ってみたところ、腰を入れないとギックリ腰になるくらい重かった。
 よくもまあこんな重い物を持って登っておられたとは想像だにしませんでした。感心しました。



文:スノーマン  写真:点の記、スノーマン