奈良山友会 山行の記録

鈴鹿を繋ぐ
霊仙登山口 落合・今畑〜妛原(あけんばら)、保月から鍋尻山&保月から五僧
五僧から三国山

2013年11月8日(金)



<メンバー>
pike
 
<コース・コースタイム>
11月8日
五僧峠 07:30 - P700 8:30 - P757 東ヨコネ 09:00 - 10:00 P676 - 10:50 ダイラの頭P803 11:15 - 11:55 三国岳P815三角点 - 12:15三国岳P894 -
13:05 ダイラの頭 - 13:25 P732 - 14:05 P572 - 14:30 P480 - 14:50 毘沙門谷出合 -15:45 五僧峠


破線のコース+バリエーションということもあり、前日に多賀まで入る。

鈴鹿を何回かに分けて縦走する上で、最も行きにくいのが、
霊仙の登山口となる落合・今畑から妛原(あけんばら)、鍋尻山、保月を経て、五僧から三国山までだと思う。
特に東ヨコネ⇔ダイラの頭の間が、歩きにくいブッシュ区間となる。

今回は、今畑・落合と妛原間(妛原〜鍋尻山は踏破済み)&鍋尻山から五僧までを前日の11/7に繋いだ。

多賀から五僧までは、栗栖、杉(昭和48年廃村)、保月(昭和51年に冬季無人集落)を抜け、五僧(昭和49年に廃村)となる。
対向車が来たらどこまでも戻らないといけないような、狭くて多くの落石がある、一人では心細くなる道路を車の底を擦りながら登っていく。


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五僧峠は、滋賀(近江)と岐阜(美濃)を分けるところにある峠で、
その昔、関ヶ原の決戦の際、西軍が不利と見るや故国に逃げ帰った、島津が退路に使った道(島津越え)としても知られている。

五僧以東の岐阜県側は新しく走りやすい道路にはなったのだが、11/7に翌日の下山口の下見に行って、驚いた。

 

この道路は開通してすぐに、台風・豪雨でやられたらしい。
最近、鈴鹿の山はよく崩れている。登れるうちに登っておかないと…。
鞍掛峠も不通のまま。

下山したとき、時山集落の方が崩落現場を見に来られていて、
鈴鹿は、土壌的に弱く、大雨で山抜けするようなところが多いと言われていた。

 

結局、前日に下山場所の確認はできなかった。
しかし、歩けば通れるので、この先は山行当日の楽しみとしておいた。

五僧峠の案内に看板を右手に見て杉の植林に入り、尾根に出るとすぐ、



初めて見る珍しい石碑、「測點 地理寮」。【剱岳 点の記】のような感じがした。

石柱の表には「測點 地理寮」とあり、
裏には「射近江美濃国界字立分峠東南之基點三百九度四六分此距離十二間一尺六寸 明治九年四月」と刻んであった。
五僧と時山の境、字界を定めた基点にしたようだ。



紅葉は少ないが、黄葉がキレイ。

 

五僧峠から東ヨコネまでは、急登はあったが、歩きやすい道だった。



いよいよ、今回の核心部、馬酔木等のブッシュが歩行を妨げる、ダイラの頭に向かう。
尾根歩きとはなるのだが、ところどころ尾根別れもあり、広い尾根もある、迷いやすい感じなので慎重に進む。

 

事前のルート調べの中で、少し前に五僧から三国までを歩かれた方のブログによると、

ブッシュの中を進むとマダニが多く、対策が必要とあった。下山後のダニ取りに約30分を要したらしい。

このような情報は頼りになる。ダニ対策をしたおかげで、5匹に付かれはしたが、早期発見・駆除で無事だった。
虫除けスプレーも使ったが、その効果は感じられなかった。

時々広くなったところでは、足元等ダニが付いていないかチェックする必要があった。
マダニは大きく黒いので、明るい色の服を着ていると見つけやすかった。


ダイラの頭付近になると、ブッシュも少なくなり、歩きやすくなった。



静かな「ダイラの頭」に着き、温かい飲み物を飲んだ。
秋も深くなった。キレイな落ち葉の上で、しばらくゆっくりとした時が過ごせた。

 

西から三国岳に向かうと、三国岳815三角点、894ピーク、三国岳901最高点と三か所のピークがある。

帰りには、ダニの多いルートを避けるため、バリエーションでダイラの頭から毘沙門谷の右岸の尾根ルートを使う予定だが、時間も読めないので、
なるべく時間的な余裕を持って894のピークで引き返すこととした。


↑間違ったところにあったプレート

時山への案内板(白の白抜きがいい感じ)

ダイラの頭に戻り、毘沙門谷右岸尾根を下る。疎林の美しい尾根だ。

地形図をよく見ながら、ルートを間違えないように降る。時間はまだ早いのだが、「秋の日は釣瓶落とし」。
早くも日差しが夕方っぽい感じがしてきた。

少し急いで降りよう。

鉄塔巡視路の案内表示があれば安心…


毘沙門谷出合まで降りてきた。壊れかけた橋を恐る恐る渡った。


このあと、谷から林道まで上がるのにも、崩れやすい急登となった。


今回は、長時間のブッシュ・藪漕ぎでダニの攻撃に悩まされたコースだった。

次回は、柏原から霊仙山までの区間を繋げる。こちらは歩きやすいだろう。


文・写真:pike