奈良山友会 山行の記録

熊野古道

2013年2月17日(日)  晴れ
 
 
<メンバー>
L.ヨーチャン、SL.ミサチャン(風邪で不参加)
ナカノオオエ、えみーる、miichan、porori、ウォンテッド、もっちゃん

<コース・コースタイム>
JR天王寺7:28 − JR海南8:52 9:00 − 藤白神社10:00 − 塔下王子10:50 − 一壷王子、
山路王子神社11:50(昼食)12:15 − 拝ノ峠頂上13:00 − 蕪坂塔下王子13:20 − 山口王子13:50
  − JR紀伊宮原14:15 14:31〜JR天王寺16:28

 
早春の一日、熊野古道を歩いた。天気は概ね晴。空気は少し冷たくも清清しい。
海南駅から南を指して出発。古道への道は適切な標識が要所に有り、迷うことはない。

街道沿いの古い家並みのそこかしこに「熊野街道」と書かれた丸盆や提灯がぶら下っている。



民家の前には桜草などの花鉢が置かれ、古道沿いに住まっておられる方々のゆかしさが伝わってくる。
さすが和歌山、早や梅が咲き誇り、目を楽しませてくれる。
JR紀勢線の効果を潜ってすぐのところ
民家が尽きる頃、全国の鈴木姓の元祖とやらの廃屋になりつつあるお屋敷を見学。
「全国の鈴木さんが、一万円ずつ寄付すれば立派に修復できるね」の提言に、一行に鈴木さんがいないので異議が出ず。

ほどなく藤白神社に到着。境内の楠大樹に抱きつきパワーを貰う人も。
ここに一の鳥居跡があり、それが熊野への出発地であったとのこと。ここ藤白坂から峠までが本日の一番の難所だ。
ここより落葉道に入る。途中、遠く7世紀に思いを馳せ、この地で処刑された有間皇子が詠んだ歌を通じ、その無念を偲びつつ歩く。



一丁(109m)毎に丁石が立てられ、小さな地蔵様と小さな熊手が置かれていた。



この丁石は峠まで18あるらしい。(途中まで数えていたが、おしゃべりに夢中になり、最終確認を忘れてしまった)
八丁石を過ぎたところの景色の良いところで小休止。海南の町と海が一望できた。

その辺はかつては枇杷が栽培されていたのか、野生化した枇杷の木が一杯あるが、
収穫した果実を運ぶラックレールは錆付いていた。後継者がいなくなったのだろう。

竹林の急坂をドンドン登る。いい道だ。本日のコースではコンクリート道ではない坂道はここだけらしい。
登りきるとそこが藤白塔下王子跡だ。そこに地蔵峰寺があり、裏手には「熊野随一」の展望が開けている。
いにしえの熊野詣の上皇たちの休憩所である、仮御所だったとか。和歌浦、海南港、紀伊水道から四国へと一大パノラマだ。



うれしいことにこの寺の境内にプラスチックのみかん箱が置かれ、その中にはみかんがご自由にどうぞと入っている。
見てくれは悪いが、頂くと極美味。
ここまでも、ここからも道中はみかん山。出荷を待つばかりの食べ頃の八朔やデコポンが鈴なりである。
それもそのはず、ここは有田なのだから。

農道と交差しながら谷沿いを行き県道に出る。それを横切り土橋跡を経て市壷川沿いの車道を行く。
500mほど行くと橘本神社だ。石碑を読み、みかんの由来を知る。
次の山路王子神社で昼食を摂る。ここで本日始めて、他のハイカーと出会う。

昼食後、川沿いの車道をずんずん行くとやがて左右にみかん畑が広がる急坂にさしかかる。
この坂を登りつめると拝ノ峠だ。小休止。
二組目のハイカーと出会う。あとは標識に下って行くと山口王子を経て、JR紀伊宮原駅だ。



駅の手前に無人のみかん販売所があった。
大小不揃いの清見オレンジやデコポンが10個ほど入って百円。これを買わない手はない。
全員が買った。駅で食べたらとても美味しい。

15分ほど待ってきた電車に乗り帰途についた。
おしゃべりを楽しみながらののどかなハイキングで楽しい一日だった。
 

文:もっちゃん 写真:ヨーチャン