奈良山友会 山行の記録

行者還岳

2011年6月6日(月)



<メンバー>
L.サンキュー、SL.さよちゃん
yokko、JA 、山寺 、タンタン、花園、ウオンテッド

<コース・コースタイム>
大川口9:05−展望台9:45−11:05行者還小屋11:15−11:35頂上11:50−
行者還小屋(昼食12:10〜12:50)−弥山分岐−行者還トンネル西口15:35


一時は降水確率100%だった予報もいいほうに大きく外れて、
梅雨の中休み、絶好の登山日和となりました。
これまでどれだけの善行を積んでこられたか、善男(晴男)、善女(晴女)の効果覿面といったところ。
 今回は副題に〔サプライズ・山行〕と名付けたいようなことが沢山ありました。

上記の天候もその内の一つですが、
JAさんが、箱一杯の新鮮なイチゴを持って来てくださり、大粒で甘酸っぱいイチゴをその場で賞味しました。
 集合時間通り全員が揃い、橿原神宮前駅を後に、約1時間半で登山口の大川(おおこ)口に着きました。
われわれを降ろすや、車を回送するため2台の車は、下山口の行者還トンネル西口に向けて走り去って行きました。

 回送車の帰りを待って、恒例の山行記ジャンケンです。
きょうは負ける気がしなかったのに、簡単に負けてしまいました。
今年からルールが変わり、次回からは勝ち負けの心配はせずに、高見の見物の身分でいいのですが、
ジャンケン直前の、あの緊張感が、これからはもう味わえないかと思うと、
ちょっぴり淋しくもありました。



 いよいよ、出発です。川迫川に架かる橋を渡ってすぐ先で、今度は左手支流の布引谷の吊橋を渡ります。
そこからはガラガラした歩きにくい登山道が始まりました。
大川口が標高814m、行者還岳が1546.2mなので標高差約800m余りの登りです。

道はすぐに普通の山道になりました。
カレンダーの注意書きは、サンキューさんの脅しだったのでしょうか?
杉の植林された急傾斜が続きます。そのせいか、おしゃべりをする人は誰一人いません。
 やがて前方が明るくなって来て、切り開かれた小広い台地に出ました。
以前、関電の高圧鉄塔跡地だそうで、360度の大展望です。
 「わー、すごい!」、「感激!」次々に歓声が上がります。
真正面には谷を隔てて、鉄山が見えます。

幾段にもなった小ピークは、段々と高まり、その先には、弥山がどっしりと横たわっていました。
後ろを振り返って見ると、バリゴヤの頭が独特の山容を見せ、登高欲をそそられました。

左手には行者還岳が、右に少しかしいだ形で聳えています。
ここからわずかな距離に見えますが、山裾を巻いていくので、見た目より時間がかかるというリーダーの言でした。

 登山道はおおむねしっかりとしていて、左側は杉の植林地、右は自然林でしたが、いつしか自然林ばかりとなって、
ところどころヒメシャラの赤みを帯びた木肌がアクセントを付けています。
若葉のつやつやしい鮮やかな緑に全身が染まりそうでした。
 行者還岳から直接下り落ちる急な二つの沢(悪場)を、足元に気をつけながら全員無事に渡り終えた時は、内心ホッとした思いでした。
 その内、シャクナゲが現れました。登山道には花びらがいくつも落ちていて、
シロヤシオの花びらと混ざって、紅白があんばい良く散り敷いて美しく見えました。



 傾斜がゆるくなって、行者還小屋の屋根が見えてきました。
お昼は後にして、荷物はここに預け頂上を目指すことになりました。
ここからは奥駈道で、のびやかな尾根道が先へと続きます。
行者還岳との分岐あたり一帯は、シロヤシオの群落地で、それが一斉に花を付けています。
その見事なこと。歓声が次々に上がり、止まることがありません。



その先の梢越しには普賢岳も見えました。
 頂上に続く道端にもシロヤシオが点々とあり、それをカメラに収めたり、愛でたりしながらのんびりと登って行きました。





そして、山頂ではシャクナゲの群落がわれわれを待っていてくれました。
今年は全般的に花が遅いのですが、
それでも通年ゴールデンウイークが花期のシャクナゲは無理だろうと、あきらめていたので、感激もひとしおでした。

 ここで集合写真を撮り、もと来た道を小屋へと戻りました。

 行者還小屋はログ風の外観で、まだ真新しく、
中は大小(大はロフト付)の部屋と炊事場、管理部屋、それに便所を併設した立派な建物です。

 天候がいいし、風も心地よいので外での昼食になりました。思い思いのところに場所を占めて。
 食後、名残惜しい小屋を後にして、奥駈従走路を南下しました。



あいかわらず天気は良し、景色は良しで、倦むことがありません。
左手に大台方面の山々、右手には弥山の肩にちょこっと八経ヶ岳がその先っぽを覗かせています。





 途中、花園さんがサラサドウダンを見つけました。
高見山行の時、pororiさんが
「行者還岳に行ったら、サラサドウダンを見て来てね」といってくれていたのですが、
みんな何の花か名前を忘れていたのです。



 クサタチバナの群落も写真に撮って、
その先の雰囲気のよい傾斜地では、ほんのり赤味を帯びたシロヤシオが一株咲いていました。
名前がわからないので、勝手にウスベニシロヤシオと名付け、
帰ってからクーさんに尋ねてみると、
交配したのではないかということですが、詳しいことはわかりません。



 弥山の分岐では数人の人が休憩していて、
早速取材に当たったyokko情報によれば、
愛知県、三重県、千葉県の人たちで、以前御在所岳でたまたま一緒になり、
今回の山行に繋がったそうです。
そういう人なので、初対面にもかかわらず、
馴れ馴れしくサンキューさんと呼びかけ、OBのオムコロさんを思い起こさせたことでした。

 ここからは、ガラガラした急坂を30分ばかり下り、下山口の行者還トンネル西口に着きました。
行きとは逆で回送車を取りに、大川口に向かうリーダーたちを見送った後は、
おしゃべりしたり、荷物を片付けたりと、20分ばかりの待ち時間をのんびりと過ごしました。

 ほどなく車が帰ってきて、車に乗り込むと、
行きは浚渫した川砂を満載したダンプカーに待機を与儀なくされましたが、帰りはそれもなく、
順調に、快適にゴールに向かって走りました。

 途中、川合の豆腐屋さんと大川コンニャク屋さんでお土産を一杯仕入れて、
スタート地点の橿原神宮前駅東口には5時過ぎに到着、今回のサプライズ山行を終えました。

(追記) 
 車内で山寺さんが「西大寺駅の駅中の立ち飲み(豊祝)で軽く一杯どうですか?」と誘われ、
一杯の積りが、気が付けば時刻は9時を回っておりました。
立ち飲み屋でですよ。われながら、ようやると思いました。


文:ウオンテッド 写真:山寺・yokko・サンキュー