奈良山友会 山行の記録

夏休み子連れ登山

北アルプス 槍ヶ岳

 



2005年8月4日(木)〜8月8日(月)

8/4-晴れ 8/5-晴れ時々曇り 8/6-晴れ時々曇り 8/7-晴れ時々曇り一時雨 8/8-晴れ

 

<メンバー>
L.くぅる、yu-ki(9歳)、pike、minami(8歳)

 

<コース・コースタイム>

8/4(木) 晴れ

大和郡山05:00…桑名東06:50…飛騨清美09:35…板蔵ラーメン(昼食)…新穂高ロープウェイⓅ12:30

1P 新穂高ロープウェイⓅ 13:00 2P 14:20-14:30 3P ワサビ平小屋 15:23(テン泊)

 

8/5(金) 晴れ時々曇り

1P ワサビ平小屋 04:45 2P 05:25-05:40 3P 秩父沢(水場) 06:35-06:50

4P 08:10-08:30 5P 09:15-09:30 6P 鏡平小屋 09:45-10:30(氷500円)



7P 11:00-11:15 8P 弓折岳分岐 11:55-12:30 9P 双六小屋 14:10(テン泊)

 

8/6(土) 晴れ時々曇り

1P 双六小屋 04:35 2P 樅沢(もみさわ)岳 05:30-05:55 3P 06:58-07:10 4P-08:09 08:20

5P 09:30-09:45 6P 10:35-10:50 7P 槍ヶ岳山荘 12:00(テン泊) 8P 穂先往復 12:45 14:30

 

8/7(日) 晴れ時々曇り一時雨

1P 槍ヶ岳山荘 05:55 2P 大喰岳 06:40-06:50 3P 中岳 07:44-08:00 4P 南岳 09:50-10:05

5P 南岳小屋 10:10-10:30 6P 11:40-11:50 7P 槍平小屋 15:10-15:50

8P 17:16-17:25 9P 白出沢出合 18:15-18:25 10P 新穂高ロープウェイⓅ 20:05

新穂高ロープウェイⓅ…栃尾温泉荒神の湯…R41道の駅飛騨街道なぎさ(車中泊)

 

8/8(月) 晴れ

R41道の駅飛騨街道なぎさ…下呂温泉07:30♨11:00…道の駅白川(昼食)…郡山16:45

 

御来光と穂先

 

 昨年、生駒山に登ったきっかけから十数年振りに登山を再開し、今年で二年目の夏を迎え

今回、槍ヶ岳は私自身としては二度目の挑戦となるが、今回は、小学生2人を含む初挑戦の三人を連れての挑戦となった。

槍ヶ岳は、私が高校一年の山岳部の夏山合宿で前穂北尾根から穂高を縦走し大キレットより登頂する予定であったが、

台風のためピークを踏めず無念の下山となり、それから約二十数年が経過した。

この時の重さに当時学んだことは殆んど忘却の彼方へと押しやられてしまっており、

今回は子連れということもあって安全な西鎌尾根からのルートを選択した。

 

 8/4の初日、奈良の地を早朝五時に出発し、途中高山ラーメンの昼食をとり車のデポ場所である新穂高温泉に昼過ぎに到着した。

新穂高温泉からは、車止めはあるものの単調な車道を今日の宿泊地ワサビ平まで2ピッチでの距離である。

しかし、私自身久しぶりに20kgを超える荷物であったので、太もものあたりに負担を感じながらも子供等のスローペースにも助けられる。

ワサビ平の野営地はブナ林に囲まれた平坦地で快適に過ごすことができた。

 

8/5の二日目、4時出発予定のため3時に起床するが、3〜4人用テントで4人は狭いのと、

山岳テント生活の不慣れもあって、出発が45分遅れの4時45分となる。

清々しい晴天の下、ワサビ平から時折、弓折岳を望みながら5ピッチにて鏡平に到着するが、

あいにく槍穂高方面はガスっており鏡池に映る槍を見ることはできなかった。

鏡平小屋で子供達にかき氷をご馳走し、いよいよここから稜線までの本日で一番きつい登りとなる。


この急坂を弓折岳分岐まで2ピッチで登りきり、

ここからなだらかな稜線漫歩を、途中、雪田やお花畑を楽しみながらのんびりと本日の幕営地、双六小屋へと到着する。

そう言えば、昨日のワサビ平小屋や、今日の双六小屋、明日の槍ヶ岳山荘でもそうであったが、

山小屋では必ずと言っていいほど、お〇じ達が生ビールで盛り上がっている光景を目にする。

子供等が、毎日テントの設営後夕食まで小屋のテラスへ日記を書きに行くのだが、子供等の視点からはどのように映るのだろう?

…実は…私も飲みたいのだが、高度障害等のことを考え禁酒の指示を出してある手前、我慢、我慢である(ToT)。

 

8/6の三日目、今日は先日の撤収の遅さから2時半に起床し、テントから顔を出すと天から落ちてきそうなくらい星が輝いていた。

4時過ぎに出発し、樅沢岳(モミサワダケ)に到着すると晴天の中槍穂高の峰々が眼前に現れ感動に浸るが、

しかしそれも一瞬で槍は直にガスにまかれてしまいその姿を隠してしまう。

ここからはしばらくは、ガスの切れ間から時折り覗くゴジラの背中のような北鎌尾根を眺め「次回の槍は北鎌尾根から登ろう」と心中つぶやきながら、

特に危険な箇所も無くて、難なく6ピッチにて西鎌尾根を穂先の袂の槍ヶ岳山荘へ昼頃にたどり着く。

事前にネットで、まず幕営の申し込みをするようにとの情報を得ていたので、

真っ先に幕営の申し込みを済ませ、完全指定制の稜線の幕営場所No1をGetできた。


まるで桃源郷に来たような気分に浸るまもなく穂先が姿を現したので、あわてて記念撮影を行う。

さて、いよいよ穂先への登山開始のためサブザックに雨具を詰め1時前に出発する。

穂先へは、一般ルートやから別に要らんやろ?って感じの鎖場や梯子をつたい最後の梯子の順番待ちをする(この梯子はありがたかった)中、

僅かに雷鳴が響き、いやな予感がする。ようやく穂先へ登り着くと下山待ちの列ができており、

聞くところによると30分待ち以上とか(―_―)!!


残念ながらガスっており展望は無かったので記念撮影を済ませ下山待ちの列へと潜り込む。

そんな下山待ちの渋滞の中だんだんと雷鳴が近づいてくるが、

一向に列は進まず、他の登山者が子供達の頭を指差すので見てみると、髪の毛が天に向かって逆立っているではありませんか。

おそらく雷の影響だと思うが、早く降りたい気持ちとは裏腹に渋滞していてどうにもなりません。

待つこと30分位でしたでしょうか?恐怖のあまりはっきりおぼえていませんが、無事に降りることができました。

 

8/7の四日目、今日はテン場から穂先の横から現れる御来光を拝み、360度の大展望と赤く染まっていく山々を堪能した。

いよいよ本日は3,000m峰の3峰を越える稜線歩きである。

6時前に出発し、昨日辿ったなだらかな西鎌尾根や、正面に大喰岳を見ながら、一挙に飛騨乗越に降り立つ。

その飛騨乗越から振り返り仰ぎ見た槍が、この後直ぐにガスが湧き出てきたので最後の眺めとなった。

ここから大喰岳〜中岳〜南岳と次々にピークをGetするものの、何故か山頂に着くとガスで展望がきかず、降り始めると直ぐに晴れ間が広がる、の繰り返しであった。

途中雷鳥と出会ったりしながら、10時過ぎに4ピッチにて南岳小屋に到着。

今回は、ここより槍平小屋へのエスケープルートをとるので、この先の大キレットは獅子鼻より覗き込むだけである。

これよりアルプスの稜線に別れを告げ、槍平へと向け下山の開始である。


この下山途中でも雷鳥の親子を見かけ、一日に二回出会うことができたが、

以前、雷鳥は天敵の鷹から身を守るため天気の悪い日に良く現れると聞いたことがあるので、先の天候が少し不安になる。

森林まで高度を下げたあたりで雨となり、急で滑りやすい道を槍平小屋に3時過ぎに到着する。


ここから新穂高まであと四時間程の距離である。当初の予定通りここで宿泊するか迷ったが、天気も悪く一気に下山することを選択する。

そうして途中日も暮れ暗闇の中ヘッドランプを点灯させながら夜の8時過ぎに無事新穂高温泉へと下山しました。

 

こうして子連れ山行は無事終了致しました。

北アルプステント初山行の小学生の子供二人が、自分達の体重の半分程の10kg近い荷物を背負っての三泊四日の行程を、

終始、文句の一言も言うこと無く歩き通したことにただただ驚くばかりである。

将来、ヒマラヤも夢で無いかも・・・と思いながら山行報告を終わらせていただきます。

 

文・写真 くぅる

 




minamiの夏休み自由研究