奈良山友会 山行の記録

真っ 赤な朝日の入笠山

2005年2月12日〜13日


入笠日の出

<メンバー>
L.山の家、ロザリア、ころり

2月12日から一泊二日で長野の入笠山に朝日のアルプスを観賞してきました。
真っ赤になって昇る朝日を雪の中に立つ枯れた樹林越しに見てきました。

直後の山頂では水平に差し込んでくる日の光に照らされて赤いレインウエアが一際輝きました。仲間の顔も紅潮していました。
私は山頂で昇る朝日に「バンザイ」と三唱するたちでは有りませんが、暗いうちにテントを出て歩いて来ただけにさすが嬉しかったです。

 朝日を背にすると遥か西方の北アルプスは高いところから日の光が当って徐々に下のほうが明るくなっていきます。
そのさまが短時間の内に観察できるのです。


入笠山の日の出

南の方では中央アルプスの峰々が谷間の奥の形までがくっきりと、克明に立体的に見えてきます。
もう一度太陽を見ると同じ高さで横に富士山が雲海に浮かんで います。
昇る太陽は益々雲海を白く輝かせて行きます。堪らず体を回転させると槍が黒く三角形に輝いていました。
蝶、常念を前に伏せしめて。


入笠からの冨士

南アルプスはそれをちょうど縦に一列に並ぶのを端から眺めているのか、
見えるのは甲斐駒、仙丈、鳳凰三山、北岳と重なっています。


鳳凰三山

八ケ岳はそこに全山並んでこっちを向いています。飽くことの無い時間を過ごして後ろ髪の引かれる想いで下山しました。

早朝の静かな山もテントに戻れば終わりです。遅めの朝食を頂いて帰り支度です。
昨日は、登りは登山口まで無事車が入ったので1時間半程の一汗かいた頃に着きました。
お花の頃にはいっぱいの鈴蘭が咲き乱れる湿原です。今は1m弱の積雪の下になって一面の雪原だけ。

通年営業の小屋の近くに(夏はキャンプ場)テントを張ってビールだけは買いに走りました。
雪原のため突風には要注意でテントを雪のブッロクで囲み、四隅 を雪の下にアンカーを入れて止めました。
幸い風の無い夜で雪山では珍しく静かでした。しかし、朝方の放射冷却か寒い!!
マイナス13度は行ったな。良くぞ 靴をシュラフに入れて置いた事よ。凍った靴は履くのが辛いから…。

5時前に起床し、出発の用意。ヘッドランプをして出かけます。
実は、秋の下見で暗いうちの歩行が出来る事を確かめて置いたので安心です。
広い(幅5mくらいの)林道を10分程歩いて、頂上直下の取り付きです。ここから20分で頂上へ。

登り出して15分ほどで日が昇りはじめました。今回の入笠は行動時間帯を幾通りも考えられました。
車が入れば登山口から雪でも4時間ほどでピストンが可 能だし、地元の方は昼前に登り始める方が多いようです。
我々も前夜発で朝からピストンも考えました。
しかし、山頂の安全度から考えて雪山の朝日観賞登頂が 可能な数少ない山と判断してあえて泊り込みました。

結果は天気にも恵まれ狙い通りになってとてもよかったです。そう言えば、木曽川沿いの南木曾岳にも似たような環境です。
あの山は中央アルプスの木曽側からの眺めが最高でした。

一大パノラマで小屋の前の置き石に腰掛けて、いつまでも眺められます。
さほど高い山でなくそれでいて雪がそこそこ深く、避難小屋がきれいで広く使いやすいところです。
アルプスを眺望できる絶好の山を又一つ発見しました。以後何回も来たい山です。

今回の時間は登山口から鈴蘭群生地まで1時間50分、そして頂上まで30分。
降りはまとめて1時間でした。


文:山の家 写真:ロザリア、ころり