奈良山友会 山行の記録

入笠山

2004年11月13日・14日  曇りのちガス



L.山の家 参加者8人

<メンバー>
JR青柳駅 14:15−登山口 14:25−展望台 15:40(テント泊)
テント場 5:55−入笠湿原 8:00 − 8:37 入笠山1,955m山頂 8:50−
ゴンドラ山頂駅 9:30−スキー場入口 11:00 − JR富士見駅 11:45


すずらんの群生と早春から晩夏までは百花繚乱の山になるとか…

今はカラマツの落葉美しい晩秋の静かな山です。

8時JR奈良駅をレンタカーで出発します。
雲多い空模様でしたが予報に反してどんどん青空が広がって中央自動車道、駒ヶ根SAではもうすっかり快 晴です。
中央アルプス、南アルプスの山並みが遠くまで、細かい起伏まで手に取るように見えて車窓は右も左も動くパノラマ画面になります。
それに色を染め分 ける秋の装いです。何度車中で歓声が上がったことでしょう!

ドライバーを務めて下さった山の家さん、Mt.冨士さんにはとても悪かったのですが。
ところが 車内ではもっと悪いことが起ころうとしていました。

何しろ入笠山山頂は360度の展望、山頂近くまで車道が通じているのも周知のところ。
あまりの青空、あ まりの大展望に「今日中に山頂に行こう!行こう!」の声が…。
リーダーは苦い顔? 聞こえないふり? 寝たふり? いいえ「予定通り!」(キッパリ)

で、予定通りJR中央本線青柳駅に14時到着です。駅前にPあり。
入笠山を正面に八ヶ岳を背に、鄙びた大沢集落を通りぬけます。

収穫した野菜を荷車に積む農夫、真っ白な大根を小さな流れで洗っている農婦、塒に帰るのでしょうか鳥の群れ、
陽が傾いた山里に暖かい時間がゆったりと流れて絵のような情景です。

案内板のある登山口から入ります。
ゴンドラがあることや車道がかなり上まで通じていること、他にマウンテンバイクのコースなどもあり登山道はやや荒れ気味です。
かすかな踏み跡を辿りますが これが茨の道、足に手に顔にあたって痛いの何の!一歩動く度に茨があたります。
しばらく忍耐の道でしたがやがてカラマツの美しい林に変わり何度か車道を横 切ります。

今日の行程は展望台(1,352m)まで。道を挟んで2軒の小屋がありますが1軒は使われていないようです。
展望台と言うほどの展望はありませんが木の間 越しには八ヶ岳が望めテント設営には良いところです。
落ち葉のじゅうたんにテントを張ります。カサカサと音のする落葉のじゅうたんは快適なマットになり、
干草ではないけれどハイジの世界のようです。

夕闇迫る八ヶ岳とその山麓にポツポツ灯りがともり、静かな山村風景に忘れていた懐かしく甘酸っぱい郷愁がよぎります。
入り口を向かい合わせに二つのテントを張ります。美味しいお鍋の交換です。
お肉と魚の寄鍋、生姜とにんにくを効かせた手羽先鍋、ビール、焼酎、ウィスキーと皆強いです。


4時半起床、朝食を済ませ出発します。やや雲厚めですが何とか持ちますように…
金色のカラマツが美しいお花茶屋で一休み、個人の別荘や広い敷地の早稲田大学寮を過ぎて入笠湿原に出ます。
その時期にはお花で埋まるのでしょう、今は黄金 色の草原が広がっています。
ここに来てアスファルトの車道に出会ってやや興ざめですが、
さすがに横にハイキングコースがありここには木のチップが敷かれて 足に優しい配慮です。

天文ドームを持つユニークなマナスル山荘から、スキー場の脇を通り岩の道を約20分で山頂です。
ここが一番の登りだったかな?

山頂からの展望はバツグンです。南アルプスの全山、鳳凰三山、甲斐駒、仙丈、北岳、間ノ 岳と続きます。
中央アルプス、遠くに北アルプス、
そして昨日から ずっと一緒だった八ヶ岳、冨士山と思しき方向は残念ですが、厚い雲に覆われています。

いつまでも浸っていたい気持ちと裏腹に寒くて手が凍えてきます。
さえぎ るもののない山頂の展望はほしいままですが、その分吹きさらしです。
気温は3度か4度かその位だったようですが、風当たりがきつく体感温度は相当低かったでしょ う。
四方をカメラに収め下山します。
下りは湿原の中の木道を通りゴンドラ山頂駅へ。


権現・赤岳

またここからの八ヶ岳が素晴らしい!!!北の蓼科山から赤岳、阿弥陀、南は権現、編笠となんと魅惑の山なのでしょう。
改めてその優美な山容に私はことばを見失っています。
ゴンドラの下マウンテンバイクの道を下り、途中からは一般登山道に入り富士見駅へと下ります。

テント場 下山道からの八ヶ岳


麓の神社ではお柱を立てるお祭りの最中で、運良く樽酒の振舞いがあってとても香りの良い美味しいお酒をいただき、
誰かさんはお代わりもしていたようです。

この日のために練習を重ねたのでしょう、幼い子供の声でこの日のための謡が山麓一帯に見事な節回しで朗々と響いていました。

文:porori 写真:Mt.冨士・porori