奈良山友会 山行の記録

北アルプス
裏銀座縦走

2004年8月15日〜17日


いよいよ出ました槍ヶ岳、これを見なくては…


<メンバー>
Mt.冨士

<コー ス・コースタイム>
8/15 大阪急行ちくま21:42発−信濃大町5:08着
‹8月16日> 高瀬ダム6:45−三角点9:20−烏帽子小屋10:40−烏帽子岳11:50
烏帽子小屋11:50着12:20出発−野口五郎小屋15:00

<8月17日> 野口五郎小屋5:30−水晶小屋7:00−鷲羽岳9:00−三俣山荘10:00
双六小屋11:35−鏡平13:00−わさび平15:00−新穂高温泉16:00


今年の夏休みはお盆の後半になったため裏銀縦走を単独行で計画した。
今回の目的は烏帽子岳と鷲羽池からの槍ヶ岳を見ること。
本当は8/17からの予定だったが週間天気予報では8/16〜17が晴れになるため、このスポッ トを狙って早めることにした。
単独行は自由がきくのでこの点はやりやすい。

8/15 大阪駅発急行ちくまに乗車。学生時代や進入社員のお金が無い時代には良くこの夜行を使っていろんなところに行ったもので懐かしい。
USJの袋を抱えた人やLOOK・JTBのタグを付けた旅行者などいたが大部分が山屋で、
乗車率は70〜80%くらいで意外と人気があるらしい、前日に指 定席を買っていて良かった。
夜行では殆ど眠れず状態で松本駅4:14着、ムーンライト信州に乗り換えて信濃大町駅に到着したのは5:08だった。

8/16信濃大町の駅前にはタクシーが列を成して待機しており、運転手さんの誘導で相乗り3人で乗車することができた。
2人はどちらも東京から 来た単独行の方だった。高瀬ダム手前のゲートで6:30まで開門を待ち、ダム到着は6:45だった。
この高瀬ダムは珍しく、近くの河原の石を80万個積み 上げて造っているらしい。

ダムから程なくして登山口に到着。ここからはアルプス三大急登のひとつブナ立て尾根を登ることになる。
烏帽子小屋までの道標として12番までの番号が付さ れていてここが12番の始まりということになる。睡眠不足ながら意外と楽に高度を上げていく。
途中,横浜から来た小屋泊まりで単独行のK原さんと休憩のた びに声を交わすことになりながら烏帽子小屋に10:40に到着できた。


烏帽子岳
あたりには誰もいませんでした。独り占め。

烏帽子小屋でK原さんと分かれ烏帽子岳へのピストンへ向かった。
前烏帽子岳を過ぎると写真でよく見るオベリスクが姿を現した、晴天の中で最高の景色を満喫 することができた。


赤牛岳

烏帽子小屋へ戻り昼食を済ませ12:20に野口五郎小屋へ向けて出発。景色もいいがカンカン照りの中を歩くのも辛い。これは贅沢か?
烏帽子小屋横のピークを登ると、その先は雲上散歩で数度のアップダウンを超えて野口五郎小屋に着いたのは15:00。


表銀座稜線
右側に常念、大天井、蝶?左側に蛙岩
中央部キレットあたりに富士山が見えまァ〜ス。

重い荷物を担いでチョットハードな コースだった。
ところが小屋のオヤジに聞くと「風でテントが飛ばされる事故があったため今年からテント禁止になりました。」という、
ここまでテントを担ぎ上げたのに何と いう不運!仕方なく小屋素泊まりとした。


水晶岳

8/17 3:30起床。辺りは暗いが雨が降っている。食事を済ませ明るくなった時分には曇りになっており身支度をして5:30に小屋を出た。
野口五郎岳山頂に向かう途中からスゴイ風が吹き始め、太陽が姿を消してしまって以降天気の回復は無かった。
あまりの強風のため野口五郎山頂を降りた鞍部 で20分ほど停滞することにした、この先はやせ尾根で危険を感じたからだ。

行くか戻るか思案している時、前日のK原さんが来るではないですか、この先同行することにし先を急いだ。
水晶小屋までは雨も強まり暴風雨状態の中を進み7:00小屋到着。ここで飲んだピーチのジュースは旨かった¥300は高いけど・・・。

K原さんはここから水晶・赤牛を経て黒部湖へ向かう計画だったが、小屋の方から危険だというアドバイスで私と同じ鷲羽岳へ向かうことになった。
ここからは更に爆風状態で、飛ばされそうになりながら先を急いだ。もうこの辺りから新穂高温泉へ行くことを考えていた。
鷲羽岳9:00、三俣山荘10: 00着でようやく稜線上の爆風から逃れることができた。

三俣山荘まで来るとK原さんが「私は遅いですから先に行ってください」というので彼とはここで別れ ることになった。
三俣山荘から双六小屋までは、以前家族で3時間あまりかかったのを記憶しており、午前中までに着けるか心配しながら飛ばした。
このあたりで午前中に着けれ ば新穂高温泉まで行く決心を固めた。

11:35双六小屋到着。ここもすごい暴風雨で6張りのテントも折れるくらいポールが歪んでいる、パンを食って先を急 いだ。
弓折岳と鏡平の分岐はなかなか現れない。数度のアップダウンを繰り返した先にそれは有った。
そこから一気に下った。鏡平13:00着、少しの休憩をして わさび平へ向かった先に2人の登山者が立ち往生している。
「どうしたんですか?」「道が川になって行けないんですよ」私が行きますワ!と言ってお構いなしに 進んだ。
もう靴の中は浸水しており膝まで浸かろうが全く気にならなかった。
それから先は川の中を行くようなもので今年の沢下り?解禁のような登山道をまよ いも無く歩きに歩いた。

わさび平15:00着、新穂高温泉着はちょうど16:00だった。

急いだ理由は16:40のJR高山駅行きバスに乗り込む予定だ!この間に風呂に入るか?
しかし、バス停横の風呂は16時で閉まっていたので、トイレ横の ベンチで着替えを済ませた。
男の場合は気にすることは無い。着替えを済ませバスを待っていたのだが待てど暮らせど一向に来ない。

聞いてみると安房トンネル で死者の出る事故とその他の場所で3件の事故が発生して遅れているとのこと。
ようやくバスが到着したのは17:20でJR高山駅発のひだ20号に乗り遅れ そうな状況。

バスガイドさんに「急いでください電車に遅れそう」と言うと運転手さんは飛ばす飛ばす。
滑り込みセーフで電車に飛び乗り名古屋から新幹線で京 都、京都から近鉄で自宅に帰ったのは23:00ちょうどだった。

今回の山行は非常にハードだった。
しかし、野口五郎小屋から奈良の自宅まで1日で帰れるんですネ〜!北ア裏銀座一泊の山行でした。


文・写真:Mt.冨士