奈良山友会 山行の記録

花の藤原岳

 2004年3月21日 晴れ



L.円の亡者 参加者13人

<コース・コースタイム>
聖宝寺登山口10:00〜 8合目12:00〜12:45避難小屋13:20〜13:35展望台(山頂)13:50〜
14:00避難小屋14:15〜8合目14:45〜16:00大貝戸下山口

平端駅(7:00)に集合し、車3台に分乗した私達は、フクジュソウとセツブンソウに出 会うために藤原岳をめざして出発しました。

登りには花が豊富なコースということで、L.が選んでくれたのでしょう、裏登山道をとりました。
聖宝寺から5合目までは、スギやヒノキの植林の薄暗い道 で、
植物は少なく、ヤブツバキの赤い花と、足元にはヤマネコノメソウぐらいしか目に付きませんでした。

植林をぬけて雑木林に入ると、日当たりの良い斜面のあちこちにフクジュソウが姿を見せ始めました。
花はちょうど見頃のようで、柔らかく繊細な葉と光沢を帯 びた黄色い花びらが印象的でした。
石灰岩の山に多いと聞きましたが、どうしてなのでしょうね。

次に現われたのがセツブンソウで、みなさんの想像以上に小さ い花で、意識して探さなければ見落としてしまいそうな植物です。
目を近づけて覗き込んでみると、花の中に黄色と薄紫のものが見えました。
なかなかおしゃれ な色合いです。薄紫がおしべなのはわかりましたが、黄色いのはいったい何なのだろうと疑問に思いました。
あとで図鑑を見るとこの黄色いこん棒状のものが、 花弁で、白い花びらに見えるのが、がくだということでした。

8合目で表登山道と合流する所は傾斜がゆるやかで広くなっています。
お腹もすいたことだし、このあたりでお昼かなと期待していると、L.の上まで行くとい う冷たいお言葉にがっくりきてしまいました。
ここから先は、傾斜もきつくなり、雪も多くまたその雪が溶けて、泥田んぼ状態になっており、
なるほど、確かにこれは長靴の世界だなと納得できる情況でし た。

ちなみに我がL.は一人長靴姿でさっそう(?)と歩いておられました。
ここでしりもちだけはつきたくないという思いで、全員が慎重に歩いていきまし た。
めぼしい花も見当たらず、どろどろの結構な登りでしかも人は多いし、お腹はすいたし、心の中でぶつぶついいながら登っていました。  

やっと避難小屋に到着し、近くで昼食タイムとなりました。
このあたりもまた、フクジュソウが豊富で、残雪とフクジュソウの取り合わせは似合いすぎるくらい にぴったりでした。



食後、山頂までピストンし、各自の判断でアイゼンをつける人はここでつけ、すべらないように、慎重に慎重にかなり神経をつかって降りました。
八合目でアイ ゼンをはずし、ここからは表山道を降りました。
この道は植林の中の道で非常に歩きやすいが、植物の種類は少なく、すべる心配がなくなったこともあり、ひた すら下っていきました。
途中休憩をとることすら面倒くさい感じで、ただ惰性のみで歩いていた感じでした。

下までおりきった所で、小さな花を敷き詰めた白いカーペットのような場所があり、私は実はここが一番気にいりました。
白い小さな花は2種類で、一つはミヤ マカタバミ、もう一つはセリの仲間でセントウソウというかわいい花でした。

 今回は、花で有名な藤原岳に早春の花を見に行こうという山行だったので、予測されたこととはいえ、あまりの人の多さに驚きました。
たまたま出かけたとこ ろで、思わぬ花や鳥に出会った時の感動と比べてはいけないのかもしれませんが、
やはり新鮮な感動とはちょっと違っていました。

L.始め、参加の皆様、楽しい山行をありがとうございました。

確認した花
 フクジュソウ、セツブンソウ、スハマソウ、ヤマネコノメソウ、ミヤマカタバミ、
 セントウソウ、タチツボスミレ 
 
 

文:TOSEKO 写真:円の亡者