奈良山友会 山行の記録

アイゼンワーク
雪の上高地は待っていた!!

2003年1月10日〜12日


モルゲンロートの焼岳

L.山の家 参加者21人

一度は雪の上高地を観て、歩いて、触ってみたい者ばかり集まって、バスを 一台チャーター。温泉組テント組合流でGO!

奈良を昼過ぎに出発、夜半に沢渡駐車場に到着(7時間)。ビックリの悪天候。
本物のブリザードは勿論経験は無いがこれをブリザードといっても過 言ではないほどの雪と強風。
総勢21人は5つの仮眠テントを設営。完成したテントに一人が錘の替わりに潜り込む。
途端に噴きつける強風に人もテントも巻き 上げられ、ポールの折れる鈍い音と同時に着地。
フライを破って折れたポールが顔を出す。これが山中や稜線でないことがなによりです。
一瞬の油断も許されな い状況に皆協力して設営成功。何とか全員テントに潜り込む。
しかし、強風は衰えず、更にもう一個のテントのポールを又しても無常に折ってしまいました。
(23時ごろから翌朝5時まで仮眠)

翌朝まだ暗い5時頃それぞれに起きだして撤収です。
風は止んでいて、迎えのバスに乗って、釜トンネルに向けて出発だ。6時半頃釜トンネル発。
皆ヘッドラ イトをつけ、工事中のトンネルに入っていきます。30分程で出口に到着し、朝食を済まし大正池に向け出発。7時20分頃。

これより3パーティーに分かれて明神を目指します。我々のパーティーは通常時間の1.5倍くらい時間を掛けてゆっくり行きます。
バスセンターからは梓川 沿いにカッパ橋に向かいます。ここは近年の冬の上高地散策ブームによって沢山のハイカーがいました。

これより明神に向け歩き出すと小梨のキャンプ場からは雪も深くさすがに人が少なくなってきます。
我々は時に歩を止めて、静寂に聞きほれ見上げれば雪の付いた岩稜の明神岳。
スバラシイ!スゴイ!キレイ!の連発でなかなか前に進みません。やっと明神着。 6時間を要しました。
設営の後散策。真っ白に凍結した梓川を期待して土手に上り詰めるとなんと工事真っ盛り。
去年は真っ白な雪原でしたが今年は工事車両の 走り回るただの川原でした。残念!!気を取り直して明神池に行きました。
ここは雪の中に凍ることなく波の無い静かな水面の池でした。振り返れば徳本峠が 真っ白で道が垂直に降りています。
今夜はテントですき焼きです。生卵付き。(上高地は傾斜が緩いので生物をしっかり持ってきました。)

他のパーティーも手の込んだ食事をやっています。
その夜は月明かりに冷たく照らされた明神岳南峰が覆いかぶさるように迫っていました。
夜空が青い。キレ イな夜空。明日の天気が楽しみです。
お酒も程ほどにいただいて、火を止めると寒くなって早々にシュラフに潜り込みました。

最後の朝は4時半起きです。6時出発。釜トンネル10時を目指していざ。
今回は温泉組も参加していて前日は河童橋で引き返し、中の湯温泉に宿泊。10時に釜トンネルで合流します。

6時はまだ薄暗くヘッドライトの明かりを頼りに歩きますが、直ぐに目が慣れてヘッドライト無しでも歩けます。
夜明け前の空はより青く月が一点鮮やかに輝 いています。河童橋に近づく頃、穂高の山並みに赤い光が一条鋭く差し込んでくると夜明けです。
奥穂から差し込んだ光は西穂に掛かり、焼岳頂上の左から全 体に拡がっていきました。
焼岳頂上の西穂側に月がまだ薄く輝いています。
この時間だらこそ観られる光景を期待して今回の山行を計画しましたが、やった!!
朝靄にもやる梓川も最高だ。振り帰れば純白の穂高連峰。早朝の大正池はまだ写真家も少なく静かな事。
昨日はざっと100人位はいたような。これで感動の上 高地とお別れし釜トンネルへ向かいます。
帰りは明神釜トンネル間4時間で走破。頑張った!!あまりの感動に疲れませんでした。
 

文:山の家 写真:porori

  

河畔の霧氷                            穂    高


明神池付近