奈良山友会 山行の記録
 
北アルプス
西穂山荘

2003年1月10日〜13日


西穂山荘前でロープウェイ組と

参加者4人

<コース・コースタイム>
<1月11日> 坂巻温泉7:15〜釜トンネル入口7:45〜西穂登山口10:00〜1950mテント場15:00 
<1月12日>1,950mテント場8:15〜西穂山荘10:45〜1,950mテント場13:10〜西穂登山口14:45〜上高地BT15:35
<1月13日>上高地BT8:10〜坂巻温泉10:15〜帰阪


1月11日 午前1:30 位に沢渡駐車場に着いた我々4人は仮眠の後、逆巻温泉に移動、 午前7:15に西穂を目指して出発する。
途中の釜トンネルでは、ヘッドランプが必要は場所や、凍結したところが有ったが問題 無く通過。
トンネル内の意外な急勾配と暖かさで、ここまで来ると汗をかくほどだが気温は−3℃くらいで吐く息は白い。


田代橋から奥穂、前穂を望む

釜トンネルを抜け、その先の峠を越えたところで氷を張った大正池の向うに雪の穂高連峰が見えるではないですか、それも快晴の天気で!
  "さすが、リーダーのおかげだア〜”と持ち上げる3人だった。

上高地へ入り大正ホテル、帝国ホテル前、田代橋を経て西穂登山口に到着、ここまでは最高の景色を見ながら快調なペースで進むことが出来た。
西穂登山口には7〜8人のパーティーがタムロしており、聞くと ”今日は上高地の散策をして、明日西穂へ登る。
トレースは無いのでラッセルお願いしまァ〜スゥ!”とのこと。
登山道を見ると、やはり我々が始めての登山者の様子。
ワカンを付けて出発したがこの先に大変なラッセルが待っていることを我々は予想もしていなかったのだァ!!
出だしは緩斜面のおかげで順調に進む。一人10分くらいのペースで交代しながら前進していくが、
雪の深さはワカンを履いた状態で平均ヒザまでで、深いところは腰くらい有り、
足を上げるだけでも苦労する有り様。急登になると足を動かしても、あえいでも前に進まないのには閉口してしまう状態だった。

なおも急登は続き、4人の疲労は雪のように深くなっていった時、
自然と「ここから引き返そうか?」 「ここで雪洞を掘ってビバークしようか?」との会話も有ったが、
相談の上、テントが張れるところまで登って、翌日そこからの独標登頂を目指すことにした。
1,950mテント場はそこから2時間ほど、雪庇の下の程よい平地に幕営を決めた。

  1月12日  目を覚ますと6時30分、すでに出発時刻になっている。”寝過ごした!”と飛び起きてもすでに遅し。
やはり昨日のラッセルの疲労が原因か?

  カレーうどんを食して、8:15西穂山荘目指して出発する。やはり今日も間違いなく新雪のラッセル。
ただし、昨日とは違ってサブザックでの行動で気分は良い。
「1,950m登っているし、西穂山荘の直下まで来ていることだろうから、まア〜1時間くらいのもんやろー」
・・・と予想していたが実際は2時間半を要すことになった。

 西穂山荘前で、西穂西側斜面からの山友会登頂組のテントを発見、目の前の山腹を歩く4人組に出会うことが出来た。
朝寝坊と時間の読み違えとで、独標行きを諦らめ4人組と合流して西穂山荘で”お茶”したのだった。

お茶の最中、山荘の外では昨日の”ラッセルお願いしまァ〜スゥ”のパーティーがいるではないですか。
我々が8時間要したコースを5時間あまりで登ってきた見たい、"ラッセル代、通行料 もらいます!”と言いたい気持ち。
かくも、トレースの有無がコースタイムに影響するものかを実感させられたのだった。

  山荘からの帰途は、トレースとシリセードで早い早い、2時間で西穂登山口に到着。
帰路、” 西穂独標リベンジ ”を誓い合ったのだった!


西穂ラッセル地獄の教訓

一.雪山初級の西穂でこの大変さなんですから、
  雪山をナメテハいけません。恐るべし西穂。

二.雪山には、ある程度の体力トレーニングが必要です。
ラッセルにこれほどの体力がいるとは!

三.トレースの無いところへの登山は、通常タイムの3倍強必要です。
余裕の有る計画が大切だア〜!


文:Mt.冨士 写真:山遊亭軟弱