奈良山友会 山行の記録

桧塚
マナコ谷登山口〜桧塚

2002年12月23日

参加者5人

<コース・コースタイム>
マナコ谷P 8:07→登山口 8:40→稜線に出る 9:55→ 桧塚 10:35→桧塚奥峰 10:55→
11:30 明神への稜線(昼食) 12:45→登山口13:57→P14:20

11月と12月が入れ替わったようで、雪をおおいに期待して行った今日の桧塚は、なんと 真っ青の空に白い雲がポッカリ、
空気が澄んでどう見ても師走の空とは思えない高い空。

11月始めに紅葉を期待して来た時は樹氷、吹 雪、烈風とガチガチ震えるほど寒く、デジカメ が作動しなかったのはまだ 記憶に新しいのです。


風を避け て座り込むほどだった稜線は、今日はあまりにぽかぽかと穏やかで、休憩ばかり、
桧塚を眺め、台高の山に思いを馳せ、途中からはザクザクと雪を踏み しめ、私達だけの雪原で静かな冬山を楽しみました。
私の今年の納めの山は、White christmas Eve Eve!

小さな標識ある登山口から細い山道に入り、植林の中をジグザグに登ります。
冬の植林帯は殆ど暗いイメージがあるけれど、今日はとても明るく、よく手入れされた林は木の香りがあふれ、目に見える光のラインが美しい。
何度も林道を横 切りますがそれぞれに登山道と書かれたテープがしっかりついて、快適に高度を上げて行きます。

植林から自然林に変わり、更に尾根に出ると今度は笹原が広がって、展望も思いのまま。
山頂に続く一本の道はメルヘンティックです。

何度かこの稜線を歩いているけれど何度来ても、どの季節もここは私の好きな道、
風に吹きさらされても、雪が舞っても、緑濃い夏も、深い彩りの秋も、もちろ ん、白一色の冬も。(今日はそれを期待していたのですが)
途中から雪道になります。今日初めての雪山用の靴は、靴底が固く、雪を踏む快い音を聞きながらも「新しい靴」という感覚がやはりあるようです。

笹原と雪を踏み分けて三等三角点のある、丸い、優しい形の桧塚です
大峰方面の山も、さほど雪があるようには見えず、萌える春を迎えるための安らぎでしょうか? 穏やかで、やさしい山並みです。
休み心地があまりによくてどこで休んでも、つい長くなってしまうのです。

奥峰から明神岳への道はなだらかな雪原、雪面はキラキラと輝いて、これは何?雪の結晶?
宝石を砕いて散りばめたような、星空の煌きにも似た、輝きです。
青い空を背景にすれば、紅葉はもちろん、緑も、冬枯れの木も、雪も、樹氷も全てが美しい…とはド素人の言質でしょうけれど。

でも誰がなんと言っても、この雪は素直に美しく、現実にこの時間、ここにいられる幸せにしばらくは浸っていたい!
予定はもう少し先でしたが、空の青さに、雪の白さにもうここでお昼〜〜〜と私はしっかり訴える目!
優しいLが「もうここで昼にしようか」「ワァー ヤッター!」
ラーメン、お寿司、おにぎりなどの行動食に熱い豚汁、お餅、ポテト、またまた長居になります。
背中にポカポカ暖かい陽をたっぷり受けて話もつきません。

さすがにこの人気のコースも今日は殆ど人には会いません。
やっぱり変わりやすい冬の空、あれほど澄んだブルーの空に雲が出てやや曇ってきました。

下山は奥山谷を下ろうかと言いつつ、すっかりお昼にくつろいでしまって、もう来た道をピストンするしか時間がなくなりました。
陽射しがあったわりには、下りも雪は解けていません。アイゼンなしでザクザク下ります。



樹林の中に入る前にもう一度大らかな展望を楽しみ、次はあの稜線を行って木梶山へ、
と多分全員が同じ思いで見つめたであろう大きな台高の山々に別れを告げ ます。

2002年の山、ラストシーンは夕暮れの端整な高見山がベストアングルでした。


文・写真:porori