奈良山友会 山行の記録

台高
檜塚奥峰

2002年11月2日〜3日

檜塚奥峰頂上
檜塚奥峰頂上 参加者7人

<コース・コースタイム>
 テント場6:15−登山口6:55−造林小屋7:30−奥山谷出合8:55−明神平9:45−檜塚奥峰11:15−テント場12:50

台高山脈の支稜・檜塚奥峰
満点の星 明日は きっと素晴らしい奥山谷の紅葉・・・

<11月2日(土)>
テント場へ向かう途中、木屋谷川の紅葉も見頃を迎えていました!
この千秋林道は去年も同 じ時期に通ったことがあり、深い渓谷の美しさに感動したのを覚えています。
山を歩きながら見るのももちろん良いのですが、車の中からぼんやりと眺めるの も、おまけみたいで私は好きです。

対岸に滝を見つけて、時間も早いので、車を止めて見物することにしました。
地図には書いてないですが、かなり高いところから落ちてくる綺麗な滝でした。

明るいうちにテントを張れたので、買ってきた物を並べて、これから楽しい宴会を始めようとしている所へ、雨がザァーザァー音を立てて降ってきました。
コ ンクリートの上なので、すぐに雨がしみて来て隅に水溜りが出来てしまうのです。
しばらくして、雨がやんだ後は満点の星空、久し振りの星空に感激!!明日の晴天を祈って眠りにつきます。

<11月3日(日)>
4:45起床、名残の星がキラキラ輝いています。まだ眠気も残っていて寒いから、誰もが言葉少なに身支度をします。
pororiさんの用意してくれたサンドイッチをセットして、コーヒーとスープで美味しく頂きます。
6:15にテント場を出る時、東の空はこれから昇る太陽の明かりで、オレンジとブルーが見事なコントラストで、空気の澄んだ自然の営みを感じさせます。
この時は、まだ晴天を信じて、あの風が強くて寒い、雪山の事は夢想だにしませんでした。

木屋谷川を右に見て登山道に入ります。足場の悪い所へ昨夜降った雨で、落ち葉が濡れてい るので、足元に充分注意を払いながら歩きます。
造林小屋を 過ぎた頃から、落ち葉に雪がちらちらと白く、谷に彩りを添えていました。
しっとりとした奥山谷は、原生林に包まれ、清々しいその英気は体の芯まで染み込んで来ま す。
登山道は所々やせていて、踏み跡も落ち葉に隠れ、時々足を滑らしてズルズルッと行く人もあって、緊張しながらテープを頼りに歩きます。

雪の奥山谷を登ります

奥山谷出会いで沢を渡る時、麗ちゃんが大きな岩に足を滑らして、ドボンしてお尻まで濡らし てしまいました。
ズボンは大丈夫だろうと「本人は何も言わないが」云うことで、ソックスを替えて続行!
沢を左に見ながら奥山谷を行きます。雪もだんだん と深くなり、踏みしめる音もキュッキュッと聞こえるようになり、
ブナの林は雪で白く、いつしか秋は過ぎていました。沢から離れて少し行くと、ガスの中に天 理大の小屋が見えてきました。

明神平だ!皆で喜んだもの の、視界がなく風が強くて寒い。ここでリーダーがコース 変更を告げます。
木梶山をやめて檜塚奥峰」 へ、思わぬ雪でコース変更を余儀なくされました。
寒くて休憩する場所もないので、行動食でエネルギーを補給します。リーダーが「雪の所撮っといて…!」 この後もずっと雪だったのに。


山頂付近の霧氷

コース変更で危険な所もなく、時間も短縮されたので、緊張もほぐれ気分も楽になり、霧氷を見つけてはワイワイはしゃぎながら、写真を撮ったりしました。
明神岳を左に折れ、笹原を下ります。このあたりに来たら雪も10cm以上あり、風も強くてかなり寒いです。
冬山でもこんなに寒くないのにと思いながら も、初めての雪景色と霧氷に感激しながら、リーダーもそっちのけで楽しみました。

檜塚奥峰山頂はやはり視界がなく、記念写真を撮って下山。
檜塚も行って来た人が「何も見えないよ!」と言うのでやめて、ササ原の稜線を、風に吹き飛ばさ れそうになりながら、マナコ谷方面へ。

時々風でガスが飛ばされて展望が開けますが、寒くて思うように写真も撮れません。
植林に入ってから、風のない所を見つけて休憩します。
 
風の強い稜線
稜線を下山

暖かい飲み物とパン、巻寿司、お菓子と持っていた物を出し合って頂きます。
ついこの間までは、果物が一番いいわよねと言っていたのに、暖かいものがこん なにありがたいとは。体も心もホットしてテント場に向かいました。


文・写真:リギ