奈良山友会 山行の記録

台高縦走
池木屋山〜大台辻
別名「しらみつぶし山行)

2002年9月14日〜16日 


池木屋山

<メンバー>
L.山の家、山歩、おむすびコロリン、山遊亭軟弱

<コース・コースタイム>
<9/14>
 宮の谷出合 5:30−奥の出合 8:14−池木屋山10:30 −ホウキガ峰 11:30
−銚子谷源頭・水場12:48−弥次平峰14:10−霧の平手前テント場15:50

<9/15>
 テント場 5:50−霧の平 6:05−馬の鞍峰 7:15−地池越 10:01 −父ヶ谷越 10:21−山の神の頭 11:23−
ブナノ平 13:46 −父ヶ谷の高 14:42−1,094m〜1,094mの間テント場 16:18

<9/16>
 テント場 5:51−杉又高 6:26−振子辻 7:11−引水のサコ 8:55 −
御座ー 9:27−添谷山 10:06−大台辻 11:08−筏場 13:26

 池木屋山から大台辻までの長い縦走。結果はどうだったのかといえば・・・。

9月13日(夜)

ブナの森

 山歩さんのご子息さんの好意で、13日夜、宮の谷出合まで送って頂き、いよいよ明日からの縦走に期待を込めてテントを張る。
少しアルコールを入れてシュラフに入るがやはり興奮しているようだ。

9月14日
 池木屋山ま では何度も登っているので楽勝と行きたいところだが、テント山行の荷物はこたえる。
沢沿いの桟道は修理されてきれいになっていた。天気はもう一つで、展望 はきかない。大汗をかいて池木屋山頂へ。
久しぶりの山頂だ。ただ一人居た方に、写真を撮ってもらう。しかし、ここから大台辻まで誰にも会わないとは思わな かった。

いよいよ、台高縦走路へ踏み込む。一歩入るとわずかな踏み跡とテープが頼りになる。
ブナとヒメシャラの大木が林立し、またブッシュの中を抜けてゆく。展 望は開けないものの、すばらしい縦走路は飽きが来ない。
1,258mピークを越えたところで最初の水場、銚子谷源頭を東側かなり下に見る。
水場の表示はな く、よく注意して見るとかなり下の方に白く見える所があり、下ってみると確認できた。
これで、今日と明日の水を確保して一安心である。

縦走路は県境尾根を忠実にたどっているので、とにかく小ピークが連続し、30〜50mのアップダウンの繰り返しである。
そのおかげで道がわかりやすいの だとは思うが、非常に疲れる。弥次平峰を越え、霧の平手前の少し東に張り出した尾根上にテントを張る。
枯葉のつもった非常に快適なテントサイトであった。 歩行時間が長いのでさすがに疲れる。夜半から雨になる。


ヒメシャラ

9月15日
 雨は降り続いている。雨具をつけて出発。少しで霧の平。小さな地名表示板と水場の表示。少し雨が上がって、馬の鞍峰に つく。


馬の鞍峰

西からは三之公から上がってきている登山道、少し左にはっきりした踏み跡があるがそ ちらに行くと「これから先に行くと死ぬぞ」と書いてある。
テープ で確認して出発。地池越、ここには水場の表示、テントサイトにはいい所。父ヶ谷越えに上がり一休み。相変わらず展望はナシ。
山の神の頭、1,164mを越えた所で、東に広く開け た気持ちの良い広場に出る。直径2m近いブナがあっちこっちに有り、左に少し下ると豊富な水が流れている。
正面下には無人雨量計が有る。水場表示はあるが 地名が無し。こうなれば早い者勝ちと考え、4人でここを「ブナノ平」と命名した。
この場所は行ってみれば一目瞭然で分かるはず。本日の水を確保。父ヶ谷の 高から90°西に折れ、二つの1,094m峰の間で、テント。
西側に広場、大峰山脈が望めるいい場所である。夕方から雨。食事中に降り出され、まいった。 朝まで降る。

9月16日
いよいよ大台辻まで最後の行程であるが、やはり雨。
テント場からブッシュを漕いで稜線を行く。西には三之公の源流地帯が真下に見える。
杉又高で90度西 に折れ、振り子辻でまた90度南に。東に南に方向を変え、どんと下ってガレた水場が引水サコ、豊富な水がある。
御座ーまでは真っ直ぐ登る。途中にはロープ がたらしてあるが倒木を越すのが苦しい。
御座ーは岩場で縦走中一番の展望と思われるが、ガスで全く展望ゼロ。そして最後のピーク添谷山につく。
ここからは広く明るい尾根歩きとなり、少しで大台 辻。長かった縦走も、ようやく終わった。
山を管理しておられる地元の老人と出会う。久しぶりの他人の顔である。
池木屋からというと少し驚いておられたが、 この方に言わせるとこの道は「鹿道」だそうだ。


大台辻

ここからは筏場まで、少し荒れている道を下る。

今回の縦走は1,000m〜1,200mの標高ピークを、とにかく忠実に越してゆき 30m〜50mのアップダウンを果てしなく繰り返すという、
体 力より 気力(またかといううんざりする気持ちを抑え込んでただ歩く、ピークをしらみつぶしに越して行く)の山行だった。
コースは確かに分かりにくく、何カ所かで 怪しかったが注意して見ると必ずテープが有るので迷う事はなかった。
ただ現在位置の確認はコンパスを使って充分に行った。
 今回の縦走、天候に恵まれず展望は無かったものの、コース上には全く人の手の入っていないブナ、ヒメシャラ、槇、シャクナゲの連続で、十二分に満足でき た山行となった。


文・写真:山遊亭軟弱