奈 良山友会 山行の記録

北アルプス縦走
蝶ヶ岳〜常念岳〜燕岳


2002年8月3日〜7日

燕岳山頂

<メンバー>
イーヨー、ころり、麗、ロザリア
(BEAUTY 4)

<コース>
北アルプス縦走(写真は燕岳山頂)
  上高地〜蝶ヶ岳〜常念岳〜大天井岳〜燕岳〜中房温泉
山行目的:可能性を確かめながらゆっくりと!


《3 日(土)》
 ワクワク、ドキドキしながらメンバー会う!

 23時、京都駅八条口で集合。暑い、京都駅はたくさんの登山客で一杯であった。
 Beauty 4(円の亡者名付け親、結構お気に入りの4名)ついに、この日が来た。
みんな、にこにこさわやかである。ゆっくり行ってや〜、頼むで〜!!
 23時30分「信州さわやか号」で、出発する。バスに乗り込むなり直ぐに寝る準備、明日からの3日間よい天気でありますように。


《4日(日)》
 カラマツ林に囲まれたバスターミナル

上高地6:10着、7:05出〜明神7:55〜徳沢9:00〜長塀山(2,564.9m)12:55〜妖精の池13:45〜蝶ヶ岳ヒュッテ14:15蝶ガ 岳(2,857m)

夏の上高地は ひんやりとしている。ゆっくり洗面、朝食、身支度を済ませ登山者カードを出して出発する。
今日の難所は長塀山をひたすら登ること。でも危険な所なし、気が 楽である。河童橋ではやはり記念撮影。

梓川の左岸の林道をお喋りしながら歩く。学生時代友達と、そして数年前主人と来たことを思い出しながら・・・。
 徳沢までは、梓川の流れが美しく明神岳、穂高の展望が開かれる。
今回、初めての麗さんはもうすでに感激のしっぱなし。さてさて、ここから本日のハイライ ト始まり。
「ゆっくり行ってや、頼むで〜!」深い樹林帯の長い長い登りの始まりである。
見通しのきかない樹林帯の中、汗がボトボト、いやボタンボタン音をたてて流れ落ちる。
でも時折みられる穂高連峰、心地よい風に救われ、もうちょっと、も うちょっとと励ましながら歩いた。
小刻みにジグザグに登っていく。倒れている木をくぐったり、またいだり、根っこに躓いたり、ただひたすらに登る。やっと長塀山頂上に着く。

やった、バンザイ! ただただ、嬉しかった。頂上は樹林に囲まれ、シラビソ林の枝先から かろうじて穂高連峰が望める。
ここで、昼食にする。もっ と、ゆっくりしてもいいのだが展望のなさと暑いのとだれからもなく出発の準備をする。

 
左:妖精の池           右:蝶ヶ岳山頂

針葉樹林とお花畑の船窪に妖精の池がある。
池を飾るハクサンフウロ、シモツケソウ、クルマ ユリ、ニッコウキスゲ、ミヤマキンポウゲ、モミジカラマツ等の花が咲き乱れている。
かわいい花たちに歓迎され蝶ヶ 岳に着いた。
 蝶ヶ岳ヒュッテで休憩をし、無事たどり着いたことに喜び乾杯して、ヒュッテ周辺を散策。
穂高連峰、槍、裏銀座、すべてがそこにあった。嬉しかった! 

ヒュッテでは、名古屋市立大学診療班の先生や学生によるボランティアで、血圧、血中酸素飽和度、心拍数、体重などを調べてもらい、
夜には雲上セミナーで、 高山病についての講演があった。

《5日(月)》
 常念山荘までがんばったら後は楽や〜! ほんと〜?


 蝶ヶ岳ヒュッテ 6:10〜常念岳(2,857m)11:00 〜常念山荘12:15着、12:45出〜東大天井分岐14:20〜大天荘16:20

 山頂からご来光を望む。感動のスタートである。今日もいい天気の様である。
気持よく出発する。蝶ヶ岳から、常念岳ま では、一度大きく下る。
蝶槍の下を巻くハママツの尾根をジグザグに下っていく。ダケカンバやナナカマドが多い。
秋に訪れたらきっと黄葉紅葉がみごとだろう と想像しつつ先へと進む。
槍、穂高連峰をずっと左に見ながら常念岳へと感動の縦走であった(首が左にばかり向いて、変になりそう)。
2,512mのピークを超え鞍部に着く。ここから一気に400m登らなくてはならない。
花崗岩の斜面をジグザグに、巨岩の急登を登る。浮石が多いので声 を掛け合って登る。

 
左:コマクサ               右:常念岳からみる槍ヶ岳

常念岳山頂からの展望は言うまでもない。展望方位盤で山の位置確認をした。今度は、あの山に登ろうな〜!
下りは45分だったが浮石が多いので気を付け て下りるようにした。赤い屋根の常念小屋が見えたときはホッとした。

常念岳で疲れが出たのかメンバーが動けなくなり、ここで泊まって明日燕まで行こうかと案 を考えてみる。
コーヒーを飲んだり昼食を食べたり小屋で休 む。でも皆、段々と元気になり、小屋できっと雨は降らないでしょうと言われ、思い切って大天井を目指した。
 かわいいコマクサに感動した一行は足取りも軽やかになり、ルンルン気分で(?)巻き道もあり楽に登れた。
コマクサ、石楠花が咲き気分は最高! 雷鳥が私 達に励ましに来てくれ、カメラを向けると立ち止まり、足をサッとだして、ポーズを構えてくれるサービスぶり!
 ありがとう!! 今日この道を登るのと、明 日登るのとしんどさが違うよね、と分かり切ったことを言って励まし合いながら、
beauty4は中々見えてこない大天井に不安を感じつつ歩いた。

常念に行く人たちに、もうそこを曲がったら小屋が見えるよと教えてもらったのに、後で気が付いたのだが、もうすぐ見えてくる小屋は燕山荘だった。
やっと の思いで大天荘が見えてきたので休憩。雪渓から吹いてくる風はありがたかった。
朝からずっと穂高連峰、槍、裏銀座、南アルプス、富士山が見え感動の一日で あった。
部屋は、「しゃくなげ」と言ってbeauty 4 だけ。夕食後、部屋で例のタイツ(CWX)ショウをして大笑い!
小屋でこんなに笑ったことってあるかしら??? 2時間ぐらい騒いで、本日の予定終了。
部屋中に敷布団を一杯敷いて、し・あ・わ・せ! パパりんおやすみ! ZZZ・・・

《6 日(月)》
可能性を、確かめた?


大天荘6:10〜大天井岳〜大天荘6:50〜切通岩7:15〜大下りの頭9:00〜燕山荘10:15着、11:05出〜合戦小屋13:10着、13: 45出〜中房温泉16:00
タクシーで穂高=松本で反省会 ちくま松本1:09=京都6:52

 
左:ご来光     右:大天井岳山頂

 大天荘の部屋の窓からご来光を見られ、今日も感動の一日が始まった。
 ザックを小屋に置いて、大天井岳を往復した。歩いた稜線、これから目指す燕岳までの稜線を みて、皆は何を思ったかなぁ〜?

 大天荘から北東山腹を巻いて行くと、表銀座縦走路に合流する。
切通岩で槍に通じる喜作レリーフを見ながら鎖場を登り、稜線を進む。この表銀座の稜 線は何 度歩いてもいい。
今回、この企画をするにあったてF氏からアルプスの醍醐味を皆さんで楽しんで来るように言われたが、まったくその通り、贅沢な縦走コース であった。
ずっと、首が左に回りっぱなし。ええなぁ〜、ええなぁ〜と言いながら蛙岩を抜けると、燕山荘についた。
穂高、槍、裏銀座、立山、剣、全部登った で〜! 又、会えたね。感謝、感激やわぁ〜。
 ここで十分だと言っていたIさんも段々と元気を出し、皆で燕岳を目指す。燕岳では、みんな 制覇したことに思わず、バンザイ!

 
左:歩いてきた稜線             右:燕岳から見る槍ヶ岳

燕山荘に戻ってしばらくしてから合戦小屋へと下山する。常念、大天井岳、燕への稜線が見える。
「私たちあそこを昨日歩いてきたんです」と、自信満々に話 すRさん。ワイワイ、ガヤガヤ言っているうちに合戦小屋に着いた。
名物天ぷらうどんとスイカを食べる。ヤッタ! 全部クリアした。後は、ひたすら下山の み。

中房温泉の屋根が見えてきた時は涙が出る位嬉しかった。皆に、感謝です。ありがとう!!
(注・コースタイムは休憩も含む)

Beauty4 からのつぶやき(反省会で)

ロザリアさん:
 朝から山荘に着くまで、ずっと槍を見ながら歩けた事はすごい感動でした。
あの山を越えてゆけば自分の行く所があると思っていけばまだ先にある。幸せとい うものは求めて行ってこそ自分の幸せである。

イーヨーさん:
 生まれて初めて可憐なコマクサを目の当たりにし、今まで蝶〜常念〜へと歩いて、メッチャ疲れていた足の疲れも吹っ飛び、大天荘までの稜線は、雲の上を歩 いように軽やかでした。
人間って生まれて初めて出会ったものへの感動は何倍も値します。

麗さん:山は己を知る場で あり、向上心の源である。

ころり:
 予定通り、元気で最後まで楽しく歩けてよかった。お腹を抱えて笑ったことが何度あったか。本当に楽しい山行でした。
 山は、想って、温めて登るもの。優しく、優しく登りたい。

4人より:
 雨具が濡れなくて、よかった。ウン、ウン!有難う御座いました。


(上高地・河童橋にて)

 この山行にあたり、関東の先輩が、自分の所属する会の機関紙を送ってくれました。

私達は山登りを通して自然との対話を楽しんでいるが、それには日々の身体造りが欠かせない。
スポーツするにもトレーニングが必要なように山登りも同じ である。又、健康面でも、もう若くないのだから自分の身体はちゃんと管理していきたい。
そして、山の知識も必要である。山に行く当日、ただ参加するのでは なく事前にきちんと下調べをしてほしい。
地図を見て歩くコースをある程度把握しておいてほしい。山の写真集を見るだけでも胸がときめき、夢が広がっていく こともあると思う・・・
(ほんとうに、その通りでした。いつも胸がときめく山行がしたいですね。反省!)


文・写真:ころり