奈良山友会 山行の記録

台 高
薊岳〜明神平

2002年6月9日

参加者16人

<コースタイム>
9:30 大又 笹野神社〜11:15 大鏡池〜12:30 薊岳山頂〜 14:00 前山 14:25 明神平 16:00 登山口

 今回は、台高北部でその美しさから人気のある薊岳−明神平ということで、大変楽しみな 山行でしたが、
季節的に梅雨の初めということで天候が心配されました。
しかし、リーダーの日頃の心がけが良いおかげで(メンバーの思いはともかく、本人はそのように胸を 張って主張していた)、
絶好の好天に恵まれ素晴らしい山行となりました。

 朝8時に榛原駅で集合し4台の車に分乗して一路大又に向けて快走。
一旦、車3台を林道終点付近にデポした後、大又笹野神社からいざ出発。

  最初は杉の植林帯を登ります。さすがに日本一の杉の産地だけあって、見事に手入れされた美しい杉林の中を快調に進みます。
いつも楽しいコロリンさんの ジョークにSLのpororiさんの笑い声が杉の木々にコッツンコしながら林の中を駆け抜けていき、
みんなおしゃべりの花を咲かせてお賑やかなことといっ たら・・・。

 歩き出して2時間、人の声が小さくなって鳥の声の方が大きくなった頃、やれやれ大鏡池に到着です。
池については「神秘的やな」という人、「なんやー」と いう人それぞれで、きっと名前から大きな期待をしていた人はちょっとがっかりしたようです。
それにしてもあの祠のいわれは何でしょう。少し不気味かな?

大普賢岳を望む

 ここからは、一転して自然林の尾根道を登ります。今まで風が無かっただけに、空気もさわやかになり日差しも明るく、ウキウキして進みます。
南西側には特 徴のある大普賢岳やはるか釈迦ヶ岳など大峰の山々がどっしりと構えています。
 途中の岩尾根も慎重にかつスリルを楽しみながら通過し、あっという間に薊雄岳山頂に到着です。

 そこは北に展望が開け、西から東へ順に大和平野から高見山、室生火山群、青山高原、鈴鹿諸峰の大パノラマが拡がっています。
 狭い山頂では記念撮影をしたり、山の名前を言い合ったり、わいわい言いながら過しましたが、
食事をしておられた2グループの皆さん、大変お騒がせをしま した。

薊岳山頂から高見山、室生火山群を望む

 
山頂を辞して少し下った木陰で昼食です。皆さん思い思いのお弁当を取り出す中、
周囲の注目を集めたのはFさんの缶ビールと私のコンビニ「冷し きしめん」でし た。
これは価格、便利さ、味のどれをとっても冬のカップラーメンと遜色ない、夏の定番メニューと思います。
皆さんもぜひお試しください。汗が引いてくると 心地よかった風が寒く感じられ、食事もそこそこに出発です。

 ここからは今日のハイライトである緑美しい自然林の中を進みます。

歩き出すと風は再び心地よくなり、柔らかな日差しと緑のトンネルの中で、自分の体も緑 に染まってしまいそうに感じます。
山頂での展望も楽しみですが、苦しい登りの後に待つ縦走も、この上ない爽快な気分で思う存分自然に浸りながら散歩を楽し みます。

 ただ、前山手前の縦走路の脇に焚き火の跡がありダンボールやビニールごみが捨ててあったのは、山を愛する者として大変残念でした。
楽しむのはいいが、自 分達の責任はきちんと果たそう!

やや興ざめしたものの、最後の軽い登りをあがると、突然ポンと明るい日差しの中に飛び出します。
明神平を見下ろす前山に到着です。ここからは東に三峰 山、局ヶ岳が見えます。よく見るとその更に先に伊勢松阪方面と伊勢湾が見えました。

 
左:三峰山局ヶ岳から伊勢方面             右:金剛山、葛城山方面

 小休止のあと明神平に向かいます。ここは以前スキー場だったそうですが、
20年前に山荘で火事があり4人の方が犠牲になったという悲しい歴史があるそう です。
山に行くとたまに遭難碑に出会います。碑文を読み、もし生きておられれば自分と同年代だとわかった時など、思わず感傷的になったりします。
どうか登 山者をお守りくださいと祈ります。
 明神平に到着し再び休憩、ゆっくりとした時間を楽しみます。

 明神平から西を望むと、金剛山、葛城山と共に生駒山、更に薄らと大阪市内の高層ビルそして六甲山まで見ることができました。
ここでふと気がつきました。今 日は伊勢湾から六甲山まで見ることが出来たのです。
国見山に登ったら両方を一望できるかなと考えながら、紀伊半島の背骨に立っていることを実感しました。

 おしゃべりに散策にとそれぞれ楽しんだ後、明神平をあとにして帰路に着きます。
つづら折れの道を石を蹴飛ばして先行者に当てない様慎重に降りていきま す。旧あしび山荘の横を抜け、無事に登山口まで降りてきました。
デポしておいた車に分乗し、やはた温泉へ直行です。
ゆったりとお湯につかりながら素晴らし い眺望、爽快な緑の散策など今日の充実した山行を思い返しました。

 同行いただいた皆さん、大変ご苦労様でした。また、有難うございました。

文・写真:Y.I