奈良山友会 山行の記録

鈴鹿
藤原岳

2002年5月26日(日)

参加者12人

 1週間前に公開山行(信貴山〜生駒山)に 参加させても らった私はその日に即、入会。
それなのにもう今日は藤原岳へ!
急遽申し込んだにもかかわらず、配車など都合つけてくれたお陰でまたまた同行させてもらうことができました!

  私と円さんとの吉野チーム(チームといってもメンバーは2人きり。それに全然、誰も羨ましいとは思わないペア・・・!?)は途中で合流し、
集合場所の平端 駅に直行。ちょっと早く到着したのでみんなを待つことしばし・・・。
今日の参加者は12名とのこと。全員そろったところで、ここからは自動車3台に分乗し ての出発です。

藤原岳の勇姿
 
今日の「藤原岳」(1,120m)は鈴鹿セブンマウンテンと呼ばれている1つです。
でもよくよく考えてみれば、私はそのうちの「御在所岳」にしか行った ことがなかった・・・。
「私ってホント初心者〜」と再認識してしまいました。
聞くところによると「藤原岳」は鈴鹿山脈の中で最も山野草の豊富なところと か。
それもまた今日の楽しみのひとつです。

 四日市インターで降りて藤原町に向かいます。しばらく走ってから「あれが藤原岳やで〜」と円さんが間近に見えてきた山を指さし教えてくれたのですが、
そ の姿は石灰岩を発掘するために山の南側が大きく削り取られていて、はじめて見た私には思い描いていたイメージとは違う意外な全貌でした。
しかし、「山は 登ってみないとわからない」という私の持論にたち返り、気持ちも新たにした私の心は早や山頂へ!

9時過ぎに西藤原の登山口に到着した私たちは、身支度を整えて準備OK!
お天気はというと、1週間前の公開山行の雨とは打って変って、暑いくらいの晴 れ。ホント、最高の山行日和となりました。

今日もやる気満々の私ですが、自宅を早朝5時半にならないうちに出発したので、まだ寝ぼけている頭と体に喝を入れながら歩き始めます。
最初はジグザグの 杉林の急登で、いつも気にしている腰痛は今のところ大丈夫のようですが、
今日はいきなりいつになく足首の後ろあたりが痛くなってきたので、ちょっとドキッ!
  いつも履きなれている靴のはずなのに・・・!?
あっ、そうだ。昨日、友だちに誘われて天川村の「観音峰」に登ったとき(私も山以外に行く所がないわけで はありませんよ・・・)、
新しい靴を履き慣らすにはちょうどいいと思って履いたせいだとわかりました。

五合目が最初の休憩とわかっていたらそこまで我慢し たのですが、後で迷惑かけるよりはとすぐにテープで応急処置を。
早めに対処したのでその後も大丈夫でした。これでひと安心! やっぱり何か気になることが少しでもあると歩きに影響するものですね。
その後は気持ちにも余裕ができて、五合目での休憩時にメンバーからいただいたお菓子 も格別おいし〜い!(単純な私・・・!)

 その後は大貝戸からの分岐で2回目の休憩。このあたりはもう広葉樹に変わっていて、
休憩していても木洩れ日が美しく、とてもきもちがいいのです。
登山道 もちょっと緩やかになったようだし、体も慣れてきたせいか歩きやすくなって来ました。

サワギクの花です 

ここでの感動は明日香村のHさんの夏みかん! ご自宅の庭から取って来てくれた大きな葉付きの夏みかんを4個以上も背負って登ってくれてたのです!
そのうえ、食べやすいように底に切れ目まで入れてくれてあって・・・!
甘酸っぱい味と香り、そしてその優しい気持ちがみんなの疲れた体と心をリフレッシュしてくれました!
私なんか自分の分だけでもいつも悩んだ挙句、持ってこないことがよくあります。「フルーツは食べたし、されど荷物は重たし」です・・・。
Hさん、ホントあ りがとうございました。

樹林帯を抜けたあたりから、いろいろな花に出会えました。
フタリシズカもちょっと早かったようで花穂がまだ出ていない状態でした。
フタリシズカとわかった のは、前日の観音峰での群生を見たということもありますが、これは葉が2枚対生なのでわかりやすいのです。
ヒトリシズカは名前の通り花穂が1本ですが、フ タリシズカの花穂は2本とは決まっておらず、実際には2本以上林立している場合があります。
ある人はそれを「オオゼイニギヤカ」と呼んでいるとかいないと か・・・ご存知かな〜?

オドリコソウはとっても可憐で、感動している私たちに例の親父ギャグの達人(!?)は、「オドリコソウにはお手を触れないように!」と言って少々顰蹙でし た・・・!
(当の本人は反省している振りをしていますが・・・どうかな〜? その後もこの手のギャグを連発していたような・・・。聞いたのは私だけではないはずですゾ・・・!)

チゴユリやエンレイソウはもう終わりかけのようでした。
エンレイソウは葉が輪生していて幅広く、ひし形っぽいという特徴があるので、これも花がなくても わかりやすいと思います。

タツナミソウははじめて見ました。というより私はムラサキケマンと混同していたかもしれません。
でもよく見ると、葉の形も全然違うし花も直立していま す。
横から花を見ると、波打ち際で高く上がった波が一気に崩れはじめる直前の姿によく似ているからその名前がついたという説があるそうです。

藤原岳山頂

九合目あたりからは、集落の向こう側に養老山地も見えてきました。
そして最後の一踏ん張りと登り切りようやく藤原山荘(山荘といっても無人の避難小屋) に到着。
しかし、その周辺はちょうど昼ご飯の時間帯だったので大勢の人であふれていたため、私たちは山頂へ直接向かうことにしました。
ここから山頂に向か う道は、横から覆いかぶさるような熊笹の中を登っていきます。

みんな、また先週の雨に祟られた公開山行のことを思い出し、「ここも雨やったらえらいぬかる んで歩かれような道やな〜!」とか、
「今日はお天気でよかった!よかった!」などと口々に言いながら一気に山頂へと向かいます。
しかし・・・山頂もまた人が いっぱい! でも、なんとかみんなそろって食事をする場所を確保することができました。

山頂からは展望もよく、心地よい風を受けながらひとときゆっくり食事をしました。
頂上からは南に鈴鹿山脈の山並みが連なっています。山の名前に詳しい人 がひとつひとつ教えてくれます。なるほどね〜!!
また、皆さんご存知のように、藤原岳は石灰岩質のため雨水などの浸食を受けやすく、カルストと呼ばれる独特の地形をしています。
特に山頂付近はカレン フェルトと呼ばれる石灰岩がごろごろと露出している原野なので、実際歩いてみてそれを実感できたと思います。

天狗岩です

食事の後は、先程の藤原山荘まで降りて来て、その横の道から天狗岩の方に向かいます。
きっと遠くから見たら天狗に見えてるのかな〜?…なんて記念写真を 撮りながら考えていたのですが、実際はどうなんでしょうか?

またここから見える藤原岳は最初に見た斜面が削られた姿とは全然違っていて、まさしく私の想像していた通りの雄姿!
そうなると山頂を極めた者としては喜びも一入です!

後は下るだけなので、天狗岩の少し横で長めの休憩を取ってから帰ることにします。
しばらく下った九合目から八合目のあたりに「冬道」と書かれた看板があ りました。
積雪期にはたまに雪崩がおきることもあるらしく、そのための道なのだそうです。

 その後は特に急いでいるわけでもないのに、下りということで段々歩くペースも早くなりがち。
一合目ごとに時計で確認すると約5分程度。山の家さんが「こ れが登りでできたらすごいよな〜!」・・・と言うのを聞いて、
「でけへんちゅうねん!」と登りのしんどさを思い出し、心の中で突っ込んだのは私だけじゃない はずです・・・!

八合目からの大貝戸コースはなかなか下り甲斐のある道でした!
そして最終、出発した駐車場に到着したのが4時過ぎで、全員無事下山。

山麓から仰ぐ藤原岳はすばらしい峻峰で威圧感がありますが、ひとたび稜線に出ると台地形をしているのだと感じました。
私も今日でやっと鈴鹿セブンマウン テン7分の2を制覇・・・!? 先は長いですが、また残りもぼつぼつ頑張ります!

皆さん、お疲れさまでした! 今度は早春に訪れ、有名なセツブンソウや福寿草を一緒に見たいものですね。またよろしくお願いします。


文:のんぶー  写真:クー、山遊亭軟弱、円の亡者