奈良山友会 山行の記録

鈴鹿山地
釈迦ガ岳

2001年4月22日(日) 快晴


<メンバー>16人

<コース・コースタイム>
朝明から庵座谷を登り、朝明渓谷を下る
朝明駐車場10:00 12:10釈迦ガ岳山頂12:55 白滝谷への分岐13:45 14:55朝明駐車場


奈良の集合地に20分も遅刻をして到着した私は、お詫びもそこそこにメンバーのマイカーに載せていただきましたが、
今度は天理インター付近で交通事故によ る渋滞が。
この分じゃ到着時間は大幅に遅れそうです。

走り出して直ぐに四日市に住むネットの友人のTOHRUさんから携帯にメールがあり、鈴鹿はいい天気ですが風が強いとの情報が入りました。

持つべきものはネットの友人。有り難い事です。
でも登山口となる朝明駐車場への到着は予定時刻からは随分遅れてしまいました。



準備運動を済ませて直ぐに出発。
意気込んでさあ登ろうと出たのにいきなり下るのには驚きましたが、沢を越えるとのことで納得する私です。
見上げれば所々ガレて白くなっている山肌、そして大きな石のゴロゴロする渓谷と、この景色が鈴鹿に居るのだと実感させてくれます。



椿や山ツツジばかりに見とれている私に、前や後ろを歩くオネエサマが、
あの木はタムシバ、この花がショウジョウバカマと親切に教えてくれました。
今日はザックの中に忍ばせている山野草の図鑑は必要ないみたいです。



目の前に大きな滝が見えてきたと思うと、庵座の滝でした。ここで休もうと言う声があったにもかかわらず、そこは健脚速脚で名をなす山友会。
休憩することなく、出発から一気に50分間登ってやっと小さな沢のあるところでやっと小休止。
途端にあちこちからゼリーやプルーンや飴を頂いて口にほうばっていると、直ぐに誰からともなく「寒いから出発や」の声。
おーい、もうちょっと休ませてくれ〜。

高度を上げると空の色は綺麗なコバルトブルー、でも風が強くて急に寒くなってきました。
小さい雲が強風のせいで頭の上をちぎれるように飛んでゆきます。
沢添いの道を登ってゆくとまたも滝が現れ、その横からの登りは大きな平らな石がゴロゴロする急登になってきました。
見上げると両側の木々は全部グリーンの新芽を出していて、しばし辛さを忘れさせてくれるのはありがたいことです。



尾根に出れば一層風が強くなり手袋を履く人もいます。私はそれまでのTシャツ1枚から長袖のセーターを着込みました。
振返ると前に国見岳を従えた御在所岳が聳えています。その右手で大きく広がっている山は雨乞岳でしょうか?



ここからは胸突き八丁の急な登り。木の根を持ち石を掴み体を持ち上げていると突然「落ウ〜〜〜〜〜〜」の声が。
普段とは違って、あまりに切羽詰った声だったので上方も見ずに慌てて右手に非難すると、
子供の頭大の石が私の横をガシーンと通りすぎてゆきました。
その時はホッとしていて何も考えなかったのですが、よくよく周囲を観察して見ると私から1メートル離れた大きな石に、
たった今その石とぶつかってできたと思われる白い衝撃跡が・・・・。途端に顔が青ざめる私です。

どうやら先ほど休憩しているうちに、我々を追い越していった母親と子供の2人連れが落したみたいでした。
あれが直撃していたら今ごろ は・・・。

山頂のようなところに出ると、多くの人が休憩をしていますが、あるべき山名板がない。
昼食中の方に「ここが釈迦ガ岳山頂?」と聞くと、もうちょっと先だが、山頂は狭いのでここでお昼を取っているとのことでした。
案の定すぐ到着した山頂では座って昼食中の5〜6人がいて満員御礼。
我々のメンバー16人が座る場所は到底なく、ちょっとバックして風を避けてお弁当を食べることにしました。



目の前には四日市市街と伊勢湾が広がり、足元の山肌にはここかしこに綺麗な色のツツジが咲いています。
やはりお弁当を取る場所は下界を見下ろすところがイイな、と実感する私です。



下山は来た道を取らずに直ぐに、右折して猫岳からハト峰峠へ向かうことにしました。
背丈ほど高さのササ道を漕ぎ、一端下って登り返すとそこが猫岩。ここからは釈迦ガ岳の姿が望めました。
白滝谷への分岐を過ぎるとやがて左折れし、朝明渓谷へ急坂を下って行くと右手には、
谷を隔てて遠く向こうの山肌であちこちに山ツツジの花が見えて、皆からは「綺麗やな〜」の声が挙がりました。

一方、左手にはツツジの紫色と馬酔木の白色のコントラストが綺麗で、目の前には大きな国見岳が。
私にとっては2月の御池岳以来の鈴鹿の山ですが、徐々にこの鈴鹿山系にハマってゆきそうです。


文・ 写真:円の亡者