奈良山友会 山行の記録

別 山
白山山系 2,397m

2000/10/7(土)夜発〜10/9(月)
初日曇り・2日目雨



<コース・コースタイム>
福井県鳩ガ湯から三ノ峰を経て別山までピストン
8日 上小池キャンプ場6:48--六本檜8:24--10:40三ノ峰避難小屋11:04--12:27別山12:55--14:00三ノ峰避難小屋
9日 三ノ峰避難小屋7:20--六本檜8:38--9:47上小池キャンプ場

所属山岳会のメンバー10名は2台の車に分乗し、10月7日(土曜)午後9時に奈良県は 天理駅を出発して一路北上。
北陸道の福井インターで下り、大野市を経て百名山の一つ「荒島岳」の登山口でもある勝原(かどはら)駅には、翌日8日の午前1時過ぎの到着でした。
窓やドアまであって部屋状態になる駅舎内で仮眠を取った後、
もう少し車を走らせ「上小池キャンプ場」の上の林道終点に車を置き我々は山支度を整えたのでし た。

熊出没注意の看板を横目に刈込池への道を分け、山道に入るとすぐに急登が始まりました。
山腰屋敷跡ではおじさんが死んだようにベンチで眠り込んでいます。
「明日下山時もおじさんがあのままでいたら怖いナ〜」てな冗談を言えるのはここまでで、この後尾根へ出るまでは樹林帯の急な登りの連続です。
色づいた山葡萄や大きなアケビの実が成っているのを発見し、大きなトチの木の木肌に触れると何かホッとする私です。


(リンドウ)


(三ノ峰を望む)

付近には6本以上は檜の木がある「六本檜」という場所は登り終えた尾根にあります。
ここから南西方向に見える綺麗な山は荒島岳でしょうか?振りかえると急な登りの続く細い登山道の先に、ガスが駆け上る三ノ峰の姿がありました。
想像以上に険しい登りのように見うけられ、靴紐を締めなおす私です。
尾根を歩くと右からの風が急に強くなり、辺りには真っ赤の実をつけたナナカマドや綺麗な紫のリンドウの花が。
「剣が岩」付近では錦秋の秋を実感。とりわけウルシの葉の赤いこと。見下ろせば山肌は秋色に染められ、まるで呉服の柄のような綺麗さです。


(剣が岩付近から振りかえる)

右側が切れ落ちた尾根を歩き、ササの道になるとまもなく三ノ峰避難小屋に到着。
中では10人ほどがお昼の真っ最中で、中には美味しそうな鍋料理をつついている人もいます。
我々は30分程で簡単な行動食を食べた後すぐに別山へと向かいました。
すぐに山名板のみでひと気の無い三ノ峰の山頂を通過。
いったん下り、今度はまた登り返します。左右の谷の紅葉の綺麗さに足が止まり気味になりながらも、御手洗池のある別山平に到着。
ここから望む別山の姿は格別らしいのですが、あいにくガスの中でした。
山頂もどうやらガスで展望ものぞめそうもないみたいで、折角秋の白山を見に来たのに残念です。


(別山山頂から見た白山)

程なく祠の前で沢山の登山者が食事中の別山山頂に到着。案の定ガスで何も見えません。
グループ全員の到着を待っていて全員が揃ったところで記念写真を撮っていると、なんとなく後ろの雲が割れて吹き飛ばされていくような雰囲気が・・・
と思うまもなく、一瞬にしてガスが晴れ目の前に左右に大きく広がった白山の姿が見えるではありませんか?
周りでは一斉に「ワ〜〜〜〜」の歓声。別当出会からの登山道を始め甚の助や室堂の小屋もはっきり。
御前峰、剣ガ峰の姿はやはり神々しいものでした。目を東に転ずると槍・穂高連峰までもはっきりと見えました。
ほんの数分でまたもやガスに隠れてしまいましたが。山頂のメンバーはこの数分で大満足。
「来て良かった〜」「この一瞬だけで充分や〜」の声が上がっていました。


文・写真:円の亡者